【どう見るこの相場】週明けの日経平均は「ご祝儀相場」、その後は徐々に「円安依存相場」から「全国津図浦々」型の相場へ

どう見るこの相場

<Q>NYダウ、日経平均は久しぶりに反発したようだが。

<A>11日(木)のNYダウは4日ぶり、12日(金)の日経平均も4日ぶりに反発した。先ず、ほっとしたという状況だ。

<Q>相場が崩れたという心配はないか。

<A>終値ベースでNYダウは高値から425ドル(2.36%)下げ、日経平均も約678円(3.78%)下げた。このていどの下げなら通常の調整の範囲内といえる。ただ、25日線前後まで下押したことで、買方はこれまでのような強気一辺倒ではなくなり戻れば利食いし損ねた銘柄の利食いを急ぐ可能性はある。一方、売方は上値にシコリのできたことを狙って戻りが鈍いようだと空売り攻勢を掛けてくる可能性はある。選挙後の相場次第だろう。

<Q>選挙結果が判明する週明けはどう動く。

<A>大勝予想の報道が相次いでいるので週明けは「ご祝儀相場」で短期的には高くなるだろう。ただ、一気に高値を更新して2万円ということにはならないだろう。

<Q>なぜか。

<A>1つには円相場の行方が不透明だ。121円台を上回るような円安が続くのかどうか。とくに、一気に117円台まで円高が進んだことは、これまでの円安に変調が来ていると捉えておく必要はありそうだ。とくに、安倍政権が勝利すれば、これまでの「円安・大企業中心」の政策から、「中小企業・地方重視」の政策へ転換することが予想される。再び、景気が悪くなるようなら「円安政策」に頼ることも予想されるが、選挙終了でひとまず円安依存政策は終了となるのではないか。次は公約の全国津図浦々までアベノミクスの実感を、という順番だ。

<Q>そうすると円安銘柄から内需関連に銘柄は変わるのか。

<A>円安相場の余熱は残るだろうが、素直に考えればアベノミクス第3章にマッチする銘柄だろう。当然、政権は政策公約と実行を一致させる方向に動くはず。やはり内需関連ということだろう。

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