【株式市場】日経平均は484円安、北米景気敏感株の下げ目立ち終値で7月1日以来の2万6000円割れ

◆日経平均は2万5937円21銭(484円84銭安)、TOPIXは1835.94ポイント(32.86ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は15億2029万株

 9月30日(金)後場の東京株式市場は、ソニーG<6758>(東証プライム)やホンダ<7267>(東証プライム)が一段ジリ安となり、ブリヂストン<5108>(東証プライム)は証券会社による目標株価の引き上げが伝えられたにもかかわらず一段軟調など、北米景気に敏感とされる銘柄の下げが目立ち、半導体関連株等も軟調に推移。前場堅調だった不動産株は三菱地所<8802>(東証プライム)が13時過ぎにかけて大きく値を消して再び持ち直すなど、値を保っているうちに手離したい意向もある様子。一方、アステラス製薬<4503>(東証プライム)は新薬候補の欧州で承認申請受理など好感されて堅調持続、日清食品HD<2897>(東証プライム)は「完全メシ」好調などで堅調。日経平均は461円安で始まり、13時半過ぎに616円46銭安(2万5805円59銭)まで下押したが、大引けにかけては、この下げを見て政府策定中の経済対策が強化されるとの見方もあり、大幅反落だが下げ幅を400円台に縮めた。終値での2万6000円割れは今年7月1日以来になる。

 後場は、日本アクア<1429>(東証プライム)が高下しながら一段高となり、8月の新設住宅着工の4カ月ぶり増加など好感。カルビー<2229>(東証プライム)は値上げ効果への期待とビタミンAマイクロカプセルを新製品に採用との理研ビタミン<4526>(東証プライム)発表など好感され一段ジリ高。共同ピーアール<2436>(東証スタンダード)は11月の株式分割など好感され一段と上げ高値を更新。新生銀行<8303>(東証スタンダード)は14時半頃から急伸し大株主のSBIグループが銀行持ち株会社を申請との一部報道に急反応。ラバブルマーケティンググループ<9254>(東証グロース)は事業拡張の新拠点設置に向けた固定資産の取得など好感され一段高のストップ高。

 30日新規上場のグッピーズ<5127>(東証グロース)は午前9時56分に2020円(公開価格1550円の30%高)で売買が成立し初値をつけた。その後2120円まで上げ、前引けは2008円。後場は一進一退で大引けは2137円となった。

 東証プライム市場の出来高概算は15億2029万株(前引けは6億1676万株)、売買代金は3兆8587億円(同1兆4656億円)。プライム上場1831銘柄のうち、値上がり銘柄数は248(前引けは271)銘柄、値下がり銘柄数は1558(同1507)銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした業種は不動産1業種のみにとどまった。前引けは医薬品、不動産の2業種が高かった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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