アイリッジが後場一段ジリ高、東京都・板橋区でフィンテック事業子会社フィノバレーのデジタル地域通貨プラットフォームによるデジタル地域通貨「いたばしPay」開始

■すでに東京都・世田谷区など各地の自治体に導入され実績豊富

 アイリッジ<3917>(東証グロース)は10月4日、後場一段と強い値動きを見せ、中盤に745円(23円高)まで上げた後も20円高前後で推移し、再び出直りを強めている。同日付で、フィンテック事業を展開する連結子会社(株)フィノバレー(東京都港区)と東京都・板橋区商店街振興組合連合会、同・板橋区商店街連合会が、2022年10月から、板橋区の支援のもと、フィノバレー提供のデジタル地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」を活用し、デジタル地域通貨「いたばしPay」の導入を開始すると発表し、注目が強まっている。フィノバレーのデジタル地域通貨プラットフォームは、すでに東京都世田谷区をはじめ全国各地の自治体に導入され、多数の実績が評価されている。

 発表によると、「いたばしPay」は、「新しい生活様式」に対応したキャッシュレス決済の推進と地域経済の活性化を目的として導入される。プレミアム付の独自のデジタル地域通貨としてスタートすることで、物価高の影響を受ける区民と、新型コロナウイルス感染症の影響により売上が減少している区内事業者の支援を行う。

 フィノバレーの「MoneyEasy」は、デジタル地域通貨サービスを短期間で安価に開始できるプラットフォームシステムで、スマートフォンアプリを使って、チャージから決済までを可能にしている。支払方法として二次元コード読取方式を採用しているため、店舗側での初期投資や手間がかからず導入できる。これらの特長と、東京都世田谷区をはじめとする多数の実績が評価され、「いたばしPay」のプラットフォームに採用された。

 「いたばしPay」は、板橋区在住もしくは在勤・在学で中学生以上の方を対象とするデジタル地域通貨。板橋区内の消費活動や経済循環を促進させるとともに、行政ポイントの活用やアプリを通じた情報配信などによる、地域住民・事業者間の「つながり」の推進を目指している。

 2022年10月3日から10月20日まで、アプリダウンロードと30%プレミアム付デジタル地域通貨の事前申込を受付け、抽選に当選した方を対象に、10月25日から11月6日まで、チャージ期間を設けている。

 また、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける区内事業者の支援として、「いたばしPay」は加盟店向けのキャンペーンも実施している。加盟店手数料等は無料で利用でき、店舗での「いたばしPay」決済額の最大8%(上限10万円)が事業者にも還元される。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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