【注目銘柄】買取王国は業績再上方修正に月次売上高の連続プラスがオン

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 買取王国<3181>(東証スタンダード)は、今年10月6日に今2023年2月期業績の再上方修正を発表したが、材料出尽くしとして利益確定売りに押されていた。ただその後7日に発表した今年9月の月次売上高が、連続2ケタのプラスとなり、単月として同社の過去最高となった7月の月次売上高の伸び率を上回ったことから改めて割安修正の買い物が再燃している。また今年4月の東証の市場区分再編で、同社の流通株式時価総額が、東証スタンダード市場の上場基準の10億円を下回り適合計画書を作成しスタンダード市場を選択したことも、株高政策推進への期待を高め側面支援材料視されている。

■リユース市場が活発化しフアッション、トレカなど取扱商材が好調

 同社の今2月期業績は、今年7月に1回目の上方修正をされたが、その修正値を10月に再上方修正した。7月増額値より売り上げを7000万円、営業利益を5400万円、経常利益を5700万円、純利益を3500万円それぞれ引き上げ売り上げ55億7000万円(前期比12.5%増)、営業利益2億6700万円(同36.9%増)、経常利益2億9200万円(同33.3%増)、純利益1億7900万円(同46.7%増)と見込み、期初の減益転換予想が大幅続伸に変わった。中古品の買い取り・販売のリユース市場が活発化し、取扱商材のファッション、工具、貴金属、トレーディングカードなどが好調に推移し、既存店舗のリニューアルが順調に進んで集客効果を高めたことなどが寄与した。

 なお同社の月次売上高は、既存店、全店とも連続2ケタ増で推移し、今年7月は既存店が前年同月比16.5%増、全店が同26.1%増と伸び、7月単月として同社創業以来の過去最高となった。前週末7日に発表した9月の月次売上高は、既存店、全店とも17.8%増となり、既存店売上高の伸び率は7月実績を上回った。

■1000円大台固めからPER9倍、PBR0.7倍の割安修正に再発進

 株価は、ロシアのウクライナ侵攻に伴う全般相場急落とともに年初来安値529円まで突っ込んだが、前期業績の上方修正で670円までリバウンドし、今期業績の減益転換予想で575円へ下ぶれたが、月次売上高の連続プラスや今期業績の1回目の上方修正が続き、リユース株の有力株として年初来高値1060円まで進んだ。同高値後は、2回目の業績上方修正は材料出尽くしとして利益確定売りが先行し1000円大台を試す展開が続いた。PERは9.99倍、PBRは0.81倍と割安であり、1000円大台固めから年初来高値を抜け2018年4月高値1338円がテクニカル的な上値目標として意識されよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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