【宮田修 アナウンサー神主のため息】電車に乗ると座席7人のうち6人までがスマホ、電車の楽しみをもっと味あおう

宮田修 アナウンサー神主のため息 田舎暮らしがすっかり気に入って都会に出ることはほとんどありません。いつも広い庭を一人で歩いているので人をかき分けるように歩かなくてはならない都会が苦手なのです。しかし、どうしても行かなくてはならない時もあります。仕方なく電車に乗ります。その時、ビックリすることがあります。

JRの電車は7人掛けの椅子になっています。その向かいに座り何気なく前を見ると何とほとんどの人がスマートフォンや携帯電話を覗いているのです。先日は7人のうち6人がそうしていました。一心不乱に覗き込んでいます。自分の世界に入り込んでいるのです。

こんなことを言うと私に対する批判の声が聞こえてきそうです。電車に乗っているときに何をするのかはその人の自由でしょうと。おっしゃる通りです。自由です。しかし7人のうち6人のまでの人が同じことを同時にしているなんておかしいと感じてしまうのです。携帯やスマホの他に何かすることはないのですかと少し意地悪に言いたくなってしまうのです。

かくいう私もまったく携帯電話を手にしないわけではありません。メールをすることもありますし、時として電話がかかってしまうこともあります。でも携帯電話を持つのはその時だけで、すぐにポケットに仕舞ってしまいます。では何をしているのか。電車の窓から外の景色を見ていることが多いですね。

毎日通勤をしていた頃、車窓の景色を見るのが大好きでした。季節によってさまざまな樹木の花が私の目を楽しませてくれました。やはり春の桜は最高です。吊り革を握りながら日本人に生まれて良かったなどと少しおセンチになってしまったこともあります。おや新しい家を建て始めたな、どんな人がこの家には住むのだろう。きっと住宅ローンが大変だろうなとの思いがよぎります。川に架かる道路橋の工事を見るのは興味深いものです。ほんの1,2分で通り過ぎてしまいますが、少しずつ出来上がっていく様子を見るのはとても面白いものでした。

外を見るのに飽きると本を読みます。鞄の中には常に2、3冊の本がありました。本にはもう一つ重要な役割があります。一寝入りしたいなと思ったら一番難しい本を取り出すのです。読み始めるとすぐに睡魔に襲われます。便利な睡眠薬です。同じ車両に乗り合わせた人をそれとなく観察するのも楽しいものです。いろいろな人がいます。当時は携帯やスマホを見ている人は少数でした。難しい顔をしてじっと前を見つめている人がいます。つい頭の中を覗いてみたくなります。音楽を聴きながら熟睡している人。熱心に資料らしきものを読んでいる人は、この後会社で何か発表をしなくてはいけないのかも知れません。吊り革にぶら下がりながら新聞を折りたたんで熱心に読む人もいます。器用なものだと感心してしまいます

思いつくままに電車の中でできることを書き連ねました。携帯やスマホを見つめる人とそうではない人のどちらが”自由”かお分かり頂けたでしょう。電車の中では実にさまざまなことを楽しむことができるのに携帯、スマホに縛られてしまい『自由』を失ってしまうのはもったいないように思えるのですがいかがでしょうか。(千葉県長南町宮司・元NHKアナウンサー)。

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