ソシオネクストは上場後毎日高値を更新、「グローバルニッチ」「ジャパンプレミアム」銘柄として注目強い
- 2022/10/21 10:20
- 業績でみる株価
■発注者ごとに必要な機能の半導体を作る「カスタムSoC」事業で大幅増益
ソシオネクスト<6526>(東証プライム)は10月21日、時間とともに上げ幅を広げて一段高となり、午前10時にかけて5%高の5000円(255円高)まで上げ、上場来の高値を更新。10月12日の株式上場後、毎日欠かさず高値を更新している。オーダーメイドの半導体「カスタムSoC」の開発を行い、今3月期の連結業績見通しは経常利益を88%増とするなど業績好調。日本の産業がこれから世界で活躍する上で必要とされる「グローバルニッチ」「ジャパンプレミアム」を充たす銘柄として注目されている。
「カスタムSoC」は、特定の発注者向けに必要な機能の一部又は全てを1つに実装した半導体チップ。同社は、製造を外部に委託するファブレス経営方式。上場時の発表によると、この分野では世界2位。富士通<6702>(東証プライム)(39.68%保有)、パナソニック ホールディングス<6752>(東証プライム)の半導体事業統合会社で、10月12日、東証プライム市場に直接上場した。
業績見通し(2023年3月期・連結、会社発表)は、売上高が1700億円(前期比45.3%増)、営業利益が170億円(同100.9%増)、経常利益は170億円(同87.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は130億円(同73.8%増)。為替前提は下期を1ドル120円に設定、年間平均では1ドル125円とする。実勢は1ドル147円前後のため、大幅な為替差益圏に入っている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)