マイクロ波化学は「国内初」のケミカルリサイクル大型汎用実証設備に期待強まり後場一段高
- 2022/11/1 13:08
- 材料でみる株価
■NEDOと産学連携で開発、2025年までに社会実装を目指すと発表
マイクロ波化学<9227>(東証グロース)は11月1日の後場、一段高で始まり、後場寄り後は9%高の1315円(111円高)まで上げて上場来の高値1361円(2022年10月12日)に迫る相場となっている。今年6月に上場。11月1日付で、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)と連名で、「国内初、マイクロ波を用いたケミカルリサイクル技術の大型汎用実証設備が完成(廃プラスチックの再資源化で、サーキュラーエコノミーの実現に貢献)」と発表し、注目されている。
発表によると、マイクロ波化学は、NEDOが進める「戦略的省エネルギー技術革新プログラム/実用化開発フェーズ」で「マイクロ波プロセスを応用したプラスチックの新規ケミカルリサイクル法の開発」に取り組んでいる。2021年に1時間あたり5kg程度の処理能力を持つ小型実証設備を完成させたが、新たに「高温複素誘電率測定装置」の開発などを行うことにより、今般、国内初となる1日あたり1tの処理能力を持つマイクロ波を用いた大規模かつ汎用(はんよう)実証設備が完成した。2022年度内に本実証設備を本格稼働し、汎用樹脂を中心に実証試験を実施する予定。今後は年間1万tへとさらにスケールアップし、2025年までに化学メーカーなどと共同で社会実装を目指すとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)