【株式市場】日経平均は817円高、終値で9月13日以来、約2ヵ月ぶりに2万8000円台を回復

◆日経平均は2万8263円57銭(817円47銭高)、TOPIXは1977.76ポイント(41.10ポイント高)、出来高概算(東証プライム)はSQ算出にともなう売買が前場加わり17億4368万株

 11月11日(金)後場の東京株式市場は、信越化<4063>(東証プライム)やHOYA<7741>(東証プライム)、ファナック<6954>(東証プライム)が一段ジリ高となり、国産の次世代半導体開発プロジェクト報道や米国の利上げピッチ鈍化観測などが買い材料視され、前場上げた値がさの半導体関連株は一進一退に転じたもののキーエンス<6861>(東証プライム)などは一段ジリ高。トヨタ<7203>(東証プライム)も一段ジリ高となった。商船三井<9104>(東証プライム)など前引けにかけてダレた海運株も持ち直した。日経平均は745円高で始まり、大引けまでジリ高傾向を続けて大幅に反発。終値では9月13日以来、約2ヵ月ぶりに2万8000円台を回復した。

 後場は、日本航空<9201>(東証プライム)などの空運株が一段軟調に始まったが中盤から持ち直し、スカイマークの12月14日再上場決定を受けて空運株に振り向けている1銘柄当たりの運用資金が減るとの見方に一巡感。インフォマート<2492>(東証プライム)はソフトバンクG系企業のIT導入補助金におけるコンソーシアム参画など好感され大幅反発。フェローテックホールディングス<6890>(東証スタンダード)は中国の新体制が半導体などの技術獲得を強めるのは追い風との見方あり6日続伸。JTOWER<4485>(東証グロース)は四半期決算など好感され2日連続大幅に上げストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算はSQ算出に伴う売買が前場加わり17億4368万株(前引けは9億5138万株)、売買代金は4兆8750億円(同2兆7742億円)。プライム上場1836銘柄のうち、値上がり銘柄数は1260(前引けは1222)銘柄、値下がり銘柄数は517(同549)銘柄。

 また、東証33業種別指数は25業種(前引けも25業種)が値上がりし、値上がり率上位は、電気機器、サービス、化学、ゴム製品、精密機器、機械、金属製品、その他金融、非鉄金属、証券商品先物、輸送用機器、情報通信、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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