フォスター電機が年初来の高値を更新、今3月期の予想営業利益を4倍の見込みに引き上げ、配当を復活

■車載用スピーカー好調で円安も寄与、物流費などは計画を下回る

 フォスター電機<6794>(東証プライム)は11月15日、一段高で始まり、取引開始後は16%高の970円(131円高)まで上げ、約3ヵ月ぶりに年初来の高値を更新している。14日の15時に第2四半期決算と今期・2022年3月期の連結業績予想の大幅な増額修正、復配、ハンガリーでの子会社設立を発表し、好感買いが先行している。今3月期の連結営業利益の予想は今年5月に発表した従来予想の5億円を20億円の見込みに引き上げた。車載用スピーカーが当初計画を上回る見込みとなり、急激な円安も寄与。物流費等は当初計画を下回る見込みとなった。

 第2四半期連結決算(2022年4~9月・累計)は、売上高が前年同期比32.8%増加し、営業・経常利益は前年同期比で黒字に転換した。今3月期の連結業績予想は、売上高を従来予想比20.0%引き上げて1200億円の見込みとし、親会社株主に帰属する当期純利益は同5倍の15億円の見込みとした。国際物流に係る費用等も当初計画を下回る見込みとなり、価格転嫁も下半期に多くが反映される見込みとした。下期の為替レートは1USドル145円に、1ユーロ140円に見直した。配当は、未定だった3月期末配当を1株10円の予定(前3月期は見送り)とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る