ジェイエスエスは上値試す、23年3月期2Q累計2桁増益で収益回復基調

(決算速報)
 ジェイエスエス<6074>(東証スタンダード)は11月14日に23年3月期第2四半期累計業績(非連結)を発表した。全体としてコロナ禍の影響が和らいで増収となり、業務効率化なども寄与して2桁増益だった。そして通期は大幅増収増益予想としている。積極的な事業展開で収益回復基調だろう。株価は小動きだが順調に水準を切り上げている。そして第2四半期累計業績を好感して年初来高値を更新した。収益回復基調を評価して上値を試す展開を期待したい。

■23年3月期2Q累計2桁増益、通期大幅増益予想で収益回復基調

 11月14日に発表した23年3月期第2四半期累計業績(非連結)は、売上高が前年同期比6.4%増の40億13百万円、営業利益が12.1%増の2億25百万円、経常利益が13.2%増の2億24百万円、四半期純利益が90.6%増の1億45百万円だった。

 第2四半期末時点の全事業所合計会員数は9万3019人だった。前年同期(22年3月期第2四半期末9万4785人)との比較では1.9%減少したが、前四半期(23年3月期第1四半期末9万305人)との比較では3.0%増加した。全体としてコロナ禍の影響が和らいで増収となり、業務効率化なども寄与して2桁増益だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が19億21百万円で営業利益が75百万円、第2四半期は売上高が20億92百万円で営業利益が1億50百万円だった。

 通期業績(非連結)予想は据え置いて売上高が22年3月期比10.9%増の83億73百万円、営業利益が21.0%増の3億50百万円、経常利益が21.6%増の3億46百万円、当期純利益が2.5倍の2億80百万円としている。配当予想は22年3月期比1円増配の12円(第2四半期末6円、期末6円)としている。

 事業所展開は既存施設の新築移転を含めて年間2店舗程度の開設を想定している。成人集客については、水中ウォーキングプログラムの深化、水中バイクプログラムの直営営業所への展開、水中バイク以外のプール対応型マシンの製品化などを推進し、大人への訴求力強化を図るとしている。さらに発達支援事業では22年12月に2事業所目となる「JSS水夢北神戸(仮称)」の開設を予定している。積極的な事業展開で収益回復基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は小動きだが順調に水準を切り上げている。そして第2四半期累計業績を好感して年初来高値を更新した。収益回復基調を評価して上値を試す展開を期待したい。11月15日の終値は487円、今期予想PER(会社予想のEPS72円45銭で算出)は約7倍、今期予想配当利回り(会社予想の12円で算出)は約2.5%、前期実績PBR(前期実績のBPS636円29銭で算出)は約0.8倍、そして時価総額は約20億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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