【銘柄紹介】ビューティガレージは押し目買い可能、ソニーの肌解析システム販売、今期2ケタ増収増益

銘柄紹介

ビューティガレージ<3180>(東マ)はプロ向け美容商材ネット通販の最大手で、美容サロン向けにBtoBで美容商材物販事業や開業・経営ソリューション事業を展開している。株価は去る7月9日の年初来安値954円から1160円どころまで戻してモミ合っている。年初来高値が6月9日の1470円。2016年4月期は大幅営業増益予想で増額含みだ。中期成長力を評価する流れに変化はなく、自律調整が一巡して6月高値を試す展開だろう。

プロ向け美容商材ネット通販の最大手である。美容業界に新しい価値を創造し、サロンビジネスの繁栄に貢献することをミッションとして、IT(ネットでの通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルである。

理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど、全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力として、サロンの店舗設計デザイン事業、美容サロン開業・経営に関するソリューション事業なども展開している。

販売チャネルは、登録会員数約24万口座、取扱商材約65万点で日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」を主力として、カタログ通販、全国9拠点のショールームでの販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

15年4月期の物販事業の販路別売上構成比は、オンラインショップ経由が58.2%、電話・FAXが21.1%、ショールームへの来店が18.3%だった。オンラインショップ経由が増加基調である。

15年4月期末時点のオンラインショップ登録会員数は14年4月期比3万3412口座増加の23万9470口座で、このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザ数は同1万1495口座増加の7万7626口座、アクティブユーザ比率は同0.3ポイント上昇の32.4%となった。

15年7月にはソニー<6758>の肌解析システム「BeautyExplorer」の取り扱いを開始した。エステ・美容サロン、化粧品メーカー、美容関連製品販売店向けに開発された業務用の肌解析システムである。手のひらサイズ肌測定機とクラウドのシステムをリーズナブルな料金設定で当社顧客サロンに提供する。16年4月期業績に与える影響は軽微としているが、当社の品揃え強化や信用力向上に寄与する。

2016年4月期は、売上高が前期比16.7%増の84億88百万円、営業利益が同24.3%増の4億67百万円、経常利益が同17.0%増の4億58百万円、純利益が同21.2%増の3億01百万円としている。

品揃え強化、サイトの利便性向上、さらに認知度・信用力向上なども寄与して登録会員口座数およびアクティブユーザ数が増加基調である。6月導入のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与して、物販事業が好調に推移するだろう。大手サロンチェーンなどからの店舗設計の受注も増加しているもようであり、増収増益基調が予想される。また会社予想は保守的としているため増額含みだろう。

なお配当予想については現時点では未定としている。15年4月期(15年5月1日付の株式5分割前)は14年4月期比6円増配の年間24円(期末一括)で配当性向は11.5%だった。16年

なお6月30日に株式の立会外分売を実施した。分売株式数29万8500株、分売価格1185円だった。東証1部への市場変更における形式要件である株主数の充足を図るために実施した。

EPS50円54銭でPERは23~24倍。1150円前後を目安に押し目買いがよいだろう。

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