【株式市場】日経平均は100円安、反落、後場は材料株の個別物色となるが底堅い

◆日経平均は2万8283円03銭(100円06銭安)、TOPIXは2018.00ポイント(0.80ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は9億9915万株

 11月25日(金)後場の東京株式市場は、前場活況高の東京電力HD<9501>(東証プライム)など電力株が高値もみあいに転じた一方、軟調だった住友商事<8053>(東証プライム)やソニーG<6758>(東証プライム)は持ち直すなど、証券会社の自己売買部門などが持高調節に動く様子。一方、栃木銀行<8550>(東証プライム)が一段高など地銀株の中に一段高となる銘柄がみられ、金利上昇期待や基幹システム統合の進展とともに再編機運も強まるとの思惑など出た模様。富山第一銀行<7184>(東証プライム)は日医工<4541>(東証プライム)の債権協議が25日にも再開との観測に個人株主の買い増しも伝えられストップ高。日経平均は117円安で始まり、ほどなく前場の安値を割り119円49銭安(2万8263円60銭)まで下げたが、あとは大引けまで下げ幅100円前後で小動き。前日比で反落した。

 後場は、日医工<4541>(東証プライム)が中盤から一段高となり、25日に債権者会議が開かれ再建計画を披露とされ期待再燃。日本金銭機械<6418>(東証プライム)は後場寄りから一段高となり紙幣の刷新が日本と英国で行われる鑑別機需要など期待。イクヨ<7273>(東証スタンダード)とマツモト<7901>(東証スタンダード)は前後場とも終日買い気配もままストップ高となり、イクヨは中国EVメーカーとの提携が好感され、マツモトはWeb3.0(ウエブスリー)事業への参入など買い材料視。ログリー<6579>(東証グロース)はサッカーW杯を放送配信するABEMAーTVの広告プラットフォーム企業とされ一段高。

 25日新規上場のtripla<5136>(東証グロース)は後場に入り13時9分に1620円(公開価格は800円)で初値がつき、1805円まで上げて大引けは1589円となった。

 東証プライム市場の出来高概算は9億9915万株(前引けは5億1389万株)、売買代金は2兆3753億円(同1兆2719億円)。プライム上場1836銘柄のうち、値上がり銘柄数は1019(前引けは902)銘柄、値下がり銘柄数は728(同816)銘柄。

 また、東証33業種別指数は20業種(前引けは14業種)が値上がりし、値上がり率上位は、電力ガス、鉱業、保険、その他金融、銀行、空運、陸運、パルプ紙、食料品、証券商品先物、水産農林、非鉄金属、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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