【株式市場】日経平均は朝方の262円安を下値に持ち直し163円安、銀行、不動産など堅調

◆日経平均は2万7999円82銭(163円01銭安)、TOPIXは1992.23ポイント(12.08ポイント安)、出来高概算(東証プライム)5億6829万株

 11月29日(火)前場の東京株式市場は、中国でゼロコロナ封鎖に対する抗議活動が広がる様子やNYダウの497ドル安を受け、自動車、機械、電気精密などの主力株が安く始まったが、東京エレク<8035>(東証プライム)やアドバンテスト<6857>(東証プライム)は取引開始直後を安値に持ち直し、トヨタ<7203>(東証プライム)やファナック<6954>(東証プライム)は午前9時半前後を安値に下げ止まる相場になった。一方、銀行株は地銀も含めて堅調、三井不<8801>(東証プライム)などの不動産株も堅調。日経平均は171円安で始まったが、ほどなく262円85銭安(2万7899円98銭)を下値に持ち直し、前引けは下げ幅163円にとどまった。

 日医工<4541>(東証プライム)が事業再生ADRによる再建の可能性などで連日出直り、イトーキ<7972>(東証プライム)は午前10時頃の子会社吸収合併など好感され一段高。トレジャー・ファクトリー<3093>(東証プライム)はトップメッセージ更新など注目され高値更新。イクヨ<7273>(東証スタンダード)は中国の自動車メーカーとの提携が連日好感され3日連続ストップ高。上場5日目のティムス<4891>(東証グロース)は上場後初めて反発基調。

 東証プライム市場の出来高概算は5億6829万株、売買代金は1兆3603億円。プライム上場1836銘柄のうち、値上がり銘柄数は433銘柄、値下がり銘柄数は1338銘柄。

 また、東証33業種別指数は6業種が値上がりし、保険、銀行、空運、不動産、陸運、鉱業、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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