【銘柄紹介】テラスカイはクラウドシステム構築好調、今期2ケタ増収増益
- 2015/8/5 10:01
- 銘柄紹介
テラスカイ<3915>(東マ・売買単位100株)は、本年4月30日に東京証券取引所マザーズに上場。SalesforceやAWSなどクラウド環境のシステム・インテグレーションとクラウド間のシステム連携を軸に、最先端のテクノロジーを活用したソリューションを提供している。ソリューション事業では、Salesforceを中心としたシステムの導入及び保守。業務コンサルティングの実施、企業システムのグランドデザインなどシステムコンサルティングサービスの提供。製品事業クラウドによるERPシステムの導入、開発及び保守を行っている。
製品事業では、クラウドに特化したSalesforceの画面を自由にデザインできるクラウドサービス、クラウドサービス間や社内システムとのデータ連携をノンプログラミングで提供するシステム連携サービス、Salesforceに特化したシステム連携ソフトウェアのサービス及び製品の開発、提供を行っている。
同社が関連するクラウド市場においては、法人向けクラウドサービスの世界市場が2010年の約410億ドルから2016年には約1,080億ドルに成長すると予測されており(総務省「平成25年版情報通信白書」より)クラウド市場の規模は大きく拡大している。また、国内における企業の新規システム構築におけるクラウドの検討が約8割へと進み「クラウドファースト」の浸透は明らかで、クラウド市場における2018年度は2013年度比2.9倍の1兆8,000億円規模まで拡大すると予測されている(MM総研「国内クラウドサービス需要動向(2014年版)」)。
今2016年2月期・第2四半期業績予想は、売上高が10億5600万円、営業利益が5600万円、経常利益が4900万円、純利益9300万円を見込む。
通期業績予想は、売上高が23億0400万円(前期比40.6%増)、営業利益が11億9200万円(同19.3%増)、経常利益が1億7600万円(同14.3%増)、純利益が9300万円(同29.3%増)を見込んでいる。
クラウド市場の拡大により、ソリューション事業におけるエンタープライズ向けのクラウドシステム構築が好調に推移しているほか、製品事業の導入社数の増加や、多角的なクラウドサービスを展開したことにより着実に顧客基盤が拡大し、第1四半期営業利益は第2四半期計画に対する進捗率が75%と順調に推移しており、通期業績予想の上ブレも期待される。
株価は、7月14日につけた上場来の高値2万4650円から調整が続いているが、1万6000円を割り込んでおり、値ごろは出ている。Salesforce主催の4つの認定資格で、国内合格者が1番多く所属。Salesforce上での開発経験とシェアNo.1のクラウド連携プラットフォームを活用した初期投資を抑えたIoT基盤の構築は、すでに商用サービス化されているBEMSシステムを始め、複数の実績があることが注目される。昨年10月にセールスフォース・ドットコムと資本業務提携を結んだことで、中長期的な成長が見込まれる状況に変わりはないと見られる。ここから下押す場面はリバウンド狙いで買い妙味が膨らみそうだ。