【話題株】ワークマンは猛暑で注目!サマーアイテムなど好調
- 2015/8/5 13:15
- 話題株
■通気性14倍の「ダブルメッシュ」など好調で最高益
ワークマン<7564>(JQS)は前場2日続伸となり、7590円(150円高)まで上げて出直りを強める展開になった。通気性が従来商品比14倍という「ダブルメッシュ」製の衣類、日焼け防止用のヘッドタオルやアームカバーなど、タウン着としても使えるサマーアイテムの「夏ラク」商品が4、5月から好調で、株式市場では猛暑関連株との見地から見直す動きが出ている。
株価は2015年4月初から再び上昇基調を強め、7月は一段高となって21日に8910円の上場来高値をつけた。その後7400円前後まで調整し、テクニカル的な値幅調整には一巡感が出てきた。あとは日柄調整がもう少し必要との見方はあるが、「まだはもうなり」ということもあり、早めに上昇基調に復帰する可能性も念頭に置いて注目する価値がありそうだ。
2016年3月期・第1四半期の業績(15年4~6月)は、店舗数が前年同期比で14店舗増加して全国750店舗となり、チェーン全店売上高は同4%増の181億2700万円となった。ワーキングウェアにとどまらずファミリーウェア、カジュアルウェア、履き物など全カテゴリーが増収となり、差別化を明確化したプライベート(PB)商品の売り上げは同23.1%増加。営業利益は同7.3%増の22億3500万円となり、純利益業績は同10.2%増の15億3500万円となった。第1四半期としては売上高、各利益とも連続の最高更新となった。
収益に貢献するPB商品の売り上げ構成比は15年3月期末が16.7%、この第1四半期は18.0%。16年3月期末には20.7%を計画しており、「中期的には30%台をめざす」(栗山清治社長)。ワーキングウェア業界は円安、素材高に見舞われており、一部商品は値上げせざるを得ない状況だが、全体的な販売価格水準は現状維持できるように努めるという。
16年3月通期の業績予想は、期初の予想を据え置き、期末店舗数を前期比25店増の773店舗としてチェーン全店売上高は前期比4.5%増の723億3300万円、営業利益はPB商品の拡大などを推進して同4.9%増の87億4900万円、純利益は同7.6%増の63億2400万円とする。各項目とも連続で最高益を連続更新する見込みだ。
サマーアイテムにとどまらず、秋冬商品も「重ねる防寒」などをテーマに機能性を重視した新商品を積極展開する方針のため、「猛暑の年は厳冬」なら一層、注目余地が広がることになりそうだ。