マーケットエンタープライズは中古車輸出のアガスタと業務提携、アフリカでの販路開拓を目的に中古農機具のテスト販売開始

 マーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は12月7日、カーチスホールディングス<7602>(東証スタンダード)のグループ会社であるアガスタと業務提携し、海外向け中古車販売サイト「PicknBuy24.com」を通じ、アフリカへの販路開拓を目的とした中古農機具のテスト販売を2022年12月7日から開始すると発表。この取り組みによって、アフリカへの輸出の可能性を探るとともに、販売商流の多様化を目指していく。
■背景・経緯

 マーケットエンタープライズでは、2017年の「農機具高く売れるドットコム」における中古農機具買取開始以降、中古農機具のプラットフォームを運営する株式会社UMMや、中古農機具貿易を行う株式会社MEトレーディングなどのグループ会社を設立し、持続可能な社会形成に向けた戦略商材である中古農機具の取り扱いを行ってきた。

 加えて、今年4月には、株式会社ファーマリーより国内の法人を対象とした中古農機具の買取・販売事業を譲受するなど、順調に中古農機具ビジネスの事業拡大を進めている。更なる成長のためには、法人商流の強化が重要と捉え、自社運営のオークションや展示即売会など様々な取り組みを行ってきた。

 こうした販売商流の多様化により、現在、茨城県結城市にある北関東リユースセンターには、アフリカ各国の大使館からこれまで5カ国以上が視察に訪れている。そうした中で、アフリカへの中古農機具輸出の可能性を探るマーケットエンタープライズが、アジア・アフリカ・オセアニアなど幅広いエリアでの販売実績を持ち、アフリカの顧客も多いアガスタと業務提携することにより、アフリカの販路開拓の可能性を探ることとなった。

■今後について

 12月7日から、アガスタが運営する海外の個人顧客向け中古車販売サイト「PicknBuy24.com」(https://www.picknbuy24.com/)にアフリカの法人顧客対応を目的とした特設ページを設ける。アフリカ法人顧客の要望を伺った上で、マーケットエンタープライズが所有するused in Japanの中古農機具の中から希望に見合う商品を選別し、アフリカの個人顧客をターゲットにした中古農機具のテスト販売を実施する。このテスト販売により、アフリカでの販路開拓の可能性を探るとともに、販売商流の多様化を目指していく。

■株式会社アガスタ

 品質の高い日本製中古車を海外に輸出している。海外の中古車販売業者に向けたBtoB販売事業と、海外の個人顧客向け中古車販売サイト「PicknBuy24.com」での販売事業があり、「PicknBuy24.com」はアフリカの顧客を中心に、サービス利用者は80万人を誇る。

■マーケットエンタープライズ

 マーケットエンタープライズは、ネット型リユース事業を中心に、メディア事業、モバイル通信事業などを展開している。「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、2006年の設立以来、成長を続けている。2015年6月には東証マザーズに上場。2021年2月に東証一部へ市場変更の後、2022年4月にはプライム市場へ上場している。ネット型リユース事業では、「高く売れるドットコム」のほか、リユースプラットフォーム「おいくら」や、80か国以上への中古農機具の輸出などで事業拡大を続けており、ネット型リユース事業のサービス利用者は延べ580万人を達成した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る