ベステラが新中期経営計画を発表し数値目標を上方修正、昨年発表の中期計画に営業利益など20%上乗せ

■「脱炭素アクションプラン2025」、積極投資で成長スピードを加速

 ベステラ<1433>(東証プライム)は12月8日午後、新中期経営計画として「脱炭素アクションプラン2025」を発表し、到達年度である26年1月期の数値目標を、21年3月に発表した「中期経営計画2025」から上方修正した。

 新たな数値目標は、売上高を20%上方修正し120億円(22年1月期の実績は59.7億円)に、営業利益も20%上方修正し12億円(同6.1億円)に、親会社株主に帰属する当期純利益は17%上方修正し8.8億円(同14.7億円)に、各々引き上げた。

■重点戦略として脱炭素解体ソリューションなどを推進

 事業環境の変化を機会と捉え、脱炭素経営を推進し、企業風土を変革することにより、収益力の向上を図るとともに、本期間を『新たな成長への転換点』と位置付ける。重点戦略として、(1)脱炭素解体ソリューション(工法によるイノベーション)、(2)DXプラントソリューション(IT活用によるイノベーション)、(3)人事戦略(さらなるイノベーションを産み出す土台)などを推進する。

 そして、成長スピードを上げるため、各ソリューションに3年間で総額35億円の積極的な投資を実行する。脱炭素解体ソリューション(工法開発、実証実験、M&Aなど)には13億円、DXプラントソリューション(AUSE、天井クレーンロボ、遠隔・無人化施工ロボット・システム開発、M&Aなど)には16.5億円の投資を計画する。

■23年1月期から株主優待を拡充、「プレミアム優待倶楽部」新設

 株主還元方針として、配当性向40%を目安として安定的な配当を実施することとし、今期・23年1月期末配当については、現時点で確定した受注残高が順調に積みあがっており、また、「脱炭素アクションプラン2025」に基づき各諸施策を推進することを踏まえ、22年3月に公表した1株当たり20円(中間配当10円+期末配当10円)の予定を据え置く。

 また、23年1月期より株主優待内容を変更(拡充)し、「ベステラ・プレミアム優待倶楽部」を新設した。毎年1月31日現在の株主名簿に記載された5単元(500株)以上を所有する株主を対象に、「ベステラ・プレミアム優待倶楽部」サイトで食品、銘酒、電化製品、雑貨など約5000種類の優待商品からお好きな商品や、他のプレミアム優待倶楽部導入企業の優待ポイントと合算が可能な共通株主優待コインと交換が可能な仕組みとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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