加賀電子が「JPX日経400」の採用候補8位にランキング、1位はSBIホールディングス

■大和証券の「次回入替え推定」レポート、2023年8月末に実施

 大和証券のレポート「JPX日経400の入替え推定:2Q決算後」(2022年11月28日付)で、加賀電子<8154>(東証プライム)が次回の採用銘柄入替え(23年8月末)の新規採用候補の第8位に選定され、注目を集めている。

 第2四半期決算が出そろった現時点で、予想利益などの情報を元に総合順位を推定。レポートによると、22年の新規採用銘柄と除外銘柄の株価パフォーマンスは、採用前の3月から4月中旬と、7月から発表日まで上昇する傾向が見られたという。

 12月9日の株価は4250円(75円高)。さる11月に実質的な上場来の高値4635円をつけたあと上げ一服となっているが、第2四半期決算は売上高、各利益とも計画を大幅に上回り、上半期としての最高を更新し、通期の業績予想を上方修正した。電子部品・半導体ビジネスを取り巻く環境は、日米の半導体国産化政策などを受けてさらに追い風が続く見通しで、さらなる業績上ぶれへの期待が出ている。

 「JPX日経400」(jPX日経インデックス400)は、「投資家に魅力の高い銘柄400社を選び、財務や経営が優秀な日本の株式市場をけん引する銘柄の動きを指数として」「日本取引所グループとその傘下の東京証券取引所、及び日本経済新聞社が共同で開発し、2014年1月6日から公表が始まった株価指数」(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)2022年12月9日現在』)。

 大和証券のレポートによると、現時点での予想利益を用いた選別基準による銘柄入替えの新規採用候補(推定・上位10銘柄)は、SBIホールディングス<8473>(東証プライム)、フジクラ<5803>(東証プライム)、マクニカホールディングス<3132>(東証プライム)、ローム<6963>(東証プライム)、三井ハイテック<6966>(東証プライム)、ヒロセ電機<6806>(東証プライム)、日本電子<6951>(東証プライム)、加賀電子<8154>(東証プライム)、栗田工業<6370>(東証プライム)、KYB<7242>(東証プライム)。

 同レポートでは、2023年の定期入替えでは37銘柄程度の入替えが予想されるとし、現在の構成銘柄である日立物流<9086>(東証プライム)がTOBにより上場廃止の予定であるため、新規採用は37銘柄、除外は36銘柄が予想されるとした。

 入替え銘柄の公表は23年8月第5営業日(8月7日)の引け後の予定で、入替えの実施(リバランス)は8月最終営業日の前日終値(8月30日終値)行われる予定となる。

 なお、同レポートによる除外候補銘柄は、北海道電力<9509>(東証プライム)、中部電力<9502>(東証プライム)、関西電力<9503>(東証プライム)、九州電力<9508>(東証プライム)、T&Dホールディングス<8795>(東証プライム)、大王製紙<3880>(東証プライム)、参天製薬<4536>(東証プライム)、カゴメ<2811>(東証プライム)、テイ・エス テック<7313>(東証プライム)、エン・ジャパン<4849>(東証プライム)、などとなっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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