【株式市場】日経平均は431円安、NYダウ746ドル安など影響、海運、銀行、不動産などは堅調

東京証券取引所

◆日経平均は2万7620円66銭(431円04銭安)、TOPIXは1959.39ポイント(14.51ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は5億2879万株

 12月16日(金)前場の東京株式市場は、NYダウ764ドル安や為替の円高などを受け、自動車、電気精密、機械、大手商社株などが下げて始まり、証券株なども軟調に推移した。このため高配当利回り株やバリュー株などに資金が退避する格好になり、商船三井<9104>(東証プライム)などの海運株、三井住友FG<8316>(東証プライム)などの銀行株が堅調。また、となり、半年近く調整相場が続く三菱地所<8802>(東証プライム)などの不動産株もしっかり。米金利上昇を受け第一生命HD<8750>(東証プライム)なども高い。日経平均は345円安で始まり、すぐに下げ幅400円台となり、一時469円33銭安(2万7582円37銭)まで下げたが、前引けにかけては持ち直し気味に推移した。

 サイボウズ<4776>(東証プライム)が業績予想の増額修正を受けて急伸し、アスクル<2678>(東証プライム)やパーク24<4666>(東証プライム)、ビジョナリーHD<9263>(東証スタンダード)は中間決算や本決算など好感されて活況高。ディーエムソリューションズ<6549>(東証スタンダード)は株主優待の拡充が好感されストップ高。上場3日目のスカイマーク<9204>(東証グロース)は連日続伸。

■3銘柄が新規上場

 フーディソン<7114>(東証グロース)は、午前9時の取引開始とほぼ同時に2300円(公開価格も2300円)で初値をつけ、その後は2370円を上値に売買され、前引けは2295円。

 オープンワーク<5139>(東証グロース)は、取引開始から19分後の午前9時19分に3500円(公開価格3150円の11%高)で初値をつけ、午前10時にかけては4200円まで上げ、前引けは4055円。

 Rebase(リベース)<5138>(東証グロース)は、買い気配をセリ上げたまま初値がつかず、前引けは1564円(公開価格920円の70%高)で買い気配。

 東証プライム市場の出来高概算は5億2879万株、売買代金は1兆3724億円。プライム上場1839銘柄のうち、値上がり銘柄数は608銘柄、値下がり銘柄数は1122銘柄。

 また、東証33業種別指数は6業種が値上がりし、銀行、海運、不動産、保険、倉庫運輸、食料品、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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