インテージホールディングス、インテージヘルスケアがAI創薬アカデミックプログラム(IAAP)を開始

■医薬品候補化合物の創出に向けたアカデミアとの共同研究プログラム、AI創薬プラットフォームを活用し新薬開発を加速

 インテージホールディングス<4326>(東証プライム)グループのインテージヘルスケアは12月20日、インテージヘルスケアらが提供する、新薬創出のためのAI創薬プラットフォーム「Deep Quartet (ディープカルテット)」などの新規化合物を得るサービスを活用し、アカデミアとの共同研究プログラムを開始すると発表。

■背景と目的

 同社は、これまで多くの企業や大学などの研究機関に対して、AIやインシリコ(※1)による新薬開発支援サービスを提供してきた。特にAI創薬プラットフォーム「Deep Quartet」などの新規化合物構造をデザインするサービスにおいて高い成果を生み出している。

 大学や研究機関などのアカデミアが持つ有望な研究テーマに対して、AI創薬による新規化合物創出の技術を活用し、化合物提供までを行う共同研究プログラム「インテージヘルスケア AI創薬アカデミックプログラム(IAAP)」を開始する。海外ではAI創薬企業におけるアカデミアとの共同研究プログラムが数多く行われており、同社は同プログラムの実施により、国内の産学連携領域における新薬創出の加速に寄与することを目指していく。

【インテージヘルスケアAI創薬アカデミックプログラム (INTAGE Healthcare AI drug discovery Academic Program) の特長】

 同プログラム(IAAP)は、AI創薬による化合物探索・化合物のデザインおよび化合物の提供を行う、アカデミアとの共同研究プログラム。

 アカデミアの持つ研究テーマに対して、同社が標的タンパクや既知のリガンドなどの前提条件にもとづき、最適なAI創薬の計算アプローチを検討。さらに化合物の探索およびデザインから化合物の提供までを行う。また、アカデミアから提案・提供された化合物に対しin vivo(※2)またはin vitro(※3)の評価実験を行い、新薬の候補化合物(シード・リード化合物)を見出す。

 同共同研究プログラムは、実践的なAI創薬の事例を創出するとともに、さらなる新薬開発のプロジェクトとして進め、製薬企業との共同研究、早期導出なども視野に入れる。

※1 インシリコ:in silicoは「コンピュータ(シリコンチップ)の中で」の意味で、ここではコンピュータを用いた創薬アプローチのことを指す
※2 in vivo(イン・ビボ):in vivoは「生体内で」の意味で、ここでは動物実験などのことを指す
※3 in vitro(イン・ビトロ):in vitroは「試験管内で」の意味で、ここでは細胞実験などのことを指す
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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