【株式市場】日経平均は120円高、6日ぶりに反発、後場は不動産株など一段と上げ鉄鋼関連株も高い

◆日経平均は2万6507円87銭(120円15銭高)、TOPIXは1908.17ポイント(14.85ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は11億5083万株

 12月22日(木)後場の東京株式市場は、金利上昇に弱いとされる不動産株や商社株などの上げが目立ち、三菱地所<8802>(東証プライム)や三井物産<8031>(東証プライム)が一段ジリ高となり、日銀による長期金利の許容変動幅拡大(金利上昇余地拡大)の影響は織り込まれた様子。日鉄物産<9810>(東証プライム)は親会社によるTOB(公開買付)を受けストップ高。鉄鋼関連株も高く、神鋼商事<8075>(東証プライム)は一段高。日経平均は91円高で始まり、13時頃からは2万6500円(約112円高)をはさんで強もみ合いを続け、大引けも堅調で6日ぶりの反発となった。

 後場は、スノーピーク<7816>(東証プライム)が一段と上げ、キャンプ人気や台湾での展開による12月決算への期待再燃。青山商事<8219>(東証プライム)は節電、豪雪対策のカーボンヒーター内蔵新製品が人気とされ一段高。イクヨ<7273>(東証スタンダード)は中国系のアパテックモーターズとの提携など好感され前場ストップ高で売買されたあと大引けまで買い気配。WASHハウス<6537>(東証グロース)は12月に入って上げた日がまだ3日しかない続落模様のため自律反騰とされたが台湾半導体企業の九州進出で追い風の期待。

 22日新規上場となったコーチ・エィ<9339>(東証スタンダード)は午前10時過ぎに2500円(公開価格1840円の36%高)で初値をつけ、前場2569円(同39.6%高)まで上げ、後場は売買交錯となり大引けは2300円。

 同じくjig.jp<5244>(東証グロース)は午前10時20分に476円(公開価格340円の40%高)で初値をつけ、前場502円(同48%高)まで上げ、後場は売買交錯となり大引けは472円。

 東証プライム市場の出来高概算は11億5083万株(前引けは5億8402万株)、売買代金は2兆5626億円(同1兆3071億円)。プライム上場1838銘柄のうち、値上がり銘柄数は1431(前引けも1431)銘柄、値下がり銘柄数は337(前引けは323)銘柄。

 また、東証33業種別指数は保険を除く32業種(前引けは29業種)が値上がりし、値上がり率上位は、不動産、海運、鉱業、銀行、輸送用機器、水産農林、その他製品、その他金融、サービス、証券商品先物、倉庫運輸、建設、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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