ヨシムラ・フード・HDはマルキチ(網⾛市)の子会社化など好感され急伸、年初来の高値を更新後も10%高前後で推移

■ホタテ、サケ・マス、イクラ、カニなど加工販売、海外展開を推進

 ヨシムラ・フード・ホールディングス(ヨシムラ・フード・HD)<2884>(東証プライム)は12月28日の後場、10%高に迫る604円(54円高)で始まり、前場の一時17%高(92円高の642円)からは上げ一服となっているが大幅高を継続している。27日の17時、ホタテ、サケ・マス、イクラ、カニなどの加工販売を行う株式会社マルキチ(北海道網⾛市)の子会社化を発表し、好感買いが先行、12か月ぶりに年初来の高値を更新した。株式譲渡実行日を2023年3月1日として、(株)マルキチの株式を議決権所有割合にして70%取得するとした。

 発表によると、日本産ホタテは他国産と比較し、味や大きさ、品質面において高く評価されており、近年、欧米及びアジアにおいて需要が高まっていて、中でも特に、北海道オホーツク海で地撒き方式で育てられたホタテは、流氷に含まれる豊かな栄養素により生育され、他の地域で行われている垂下式のホタテと比較し運動量も豊富なため、大粒で肉厚に育つとともに、栄養分をたっぷりと蓄え、旨味成分が凝縮されており、世界でも希少価値のあるホタテと評価されている。

 マルキチは北海道の漁協5カ所の買参権を保有していることから、オホーツク海で獲れた良質なホタテを安定的に確保することができる。また、徹底された衛生管理により、取得が難しいとされる米国、EUを含めた世界7カ国に対し『HACCP認証』を取得しており、特にEU向けは、4つすべての製造工場と原料保管庫の計5カ所が輸出水産食品取扱施設に認定されているため、需要が高まる海外市場に向けた販売が可能となっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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