水揚げ量12年連続日本一の銚子漁港で伝統行事の豊漁を願う「漕出式(こいでしき)」

■大漁と海上の安全を祈願する伝統行事

 千葉県銚子漁港では「小型底引網漁船」や「まき網漁船」など約30隻が大漁旗をなびかせながら続々と出港。2023年1月5日(木)は、正月ならではの伝統行事の「漕出式(こいでしき)」が行われた。この行事は、利根川河口と太平洋を望む高台にある川口神社の前で御神酒を海に注いで一年の大漁と海上の安全を祈願するもの。(写真=巻き網漁船の伊東丸)

■サンマの水揚げはゼロ、1950年以降で初の事態

 銚子市によると昨年の銚子漁港の水揚げ量は12年連続で日本一の見込み。11月末までの速報値で年間の水揚げ量は23万851トン、イワシが18万8243トン(前年より3万トン増)と最も多く全体の8割を占め、次いでサバは3万128トン(前年の3分の1)となっている。一方、サンマは水揚げゼロと1950年以降では初の事態となり歴史的な不漁だった。

 銚子漁港のプロフェッショナル漁師が集まる二そう巻き網漁船「伊東丸漁業」の植木健介(26)さんは「昨年はイワシは好調だったものの、サンマやサバの不漁や燃料費高騰の影響が心配だが、今年は良い一年にしたい」と語っていた。(情報提供:日本インタビュ新聞社・投資情報編集部)

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