【注目銘柄】トーホーは続落も突っ込み買い一考余地、業績再々上方修正を手掛かりにウイズ・コロナ株人気再燃を期待

トーホー<8142>(東証プライム)は、前日5日に32円安の1652円と3営業日続落して引け、取引時間中には昨年12月23日につけた直近安値1641円にほぼ顔合わせした。同社株は、昨年12月12日に今2023年1月期第3四半期(2021年2月期~10月期、3Q)決算の開示とともに1月期通期業績の3回目の上方修正を発表し、材料出尽くし感から利益確定売りが優勢となっている。ただ3年ぶりの行動制限のない年末年始、正月休みを迎え各地の観光地や飲食店で客足が戻ってきており、業務用食品卸の最大手としてウイズ・コロナ関連株の一角として再人気化も見込まれ突っ込み買いも一考余地がありそうだ。食品スーパー子会社を売却することに伴い、株主優待制度を見直し期末に向け新たな株主還元策を催促する動きも想定範囲内となる。

■ホテル、飲食店の客足が戻って業務用食品卸売業が好調推移

同社の今1月期業績は、昨年6月、9月、12月と合計3回上方修正されてV字回復し、このうち昨年6月には業績再上方修正とともに今期配当を期初予想の年間5円(前期実績5円)から20円に増配した。新型コロナウイルス感染症の感染拡大で落ち込んでいたホテル、商業施設、外食産業向けの需要が、昨年3月のまん防止等重点措置の解除や同10月の全国旅行支援キャンペーンなどにより大きく回復したことが要因となっている。今1月期業績は、売り上げ2120億円(前期比12.4%増)、営業利益29億円(前期は4億4600万円の赤字)、経常利益31億円(同1億7800万円の黒字)、純利益14億円(同3億3500万円の黒字)とV字回復を見込み、売り上げは3回の上方修正を経て期初予想より120億円、営業利益は24億円、経常利益は24億5000万円、純利益は13億円それぞれ上ぶれる。

なお同社は、昨年10月に食品卸売事業に経営資源を集中するために、連結子会社の食品スーパー事業を展開するトーホーストアの株式譲渡で基本合意し、今年2月~3月に同子会社株式を売却予定である。同社の株主優待制度では、同子会社の店舗での買い物券の贈呈が含まれ、この適用期限は今年6月末までとされているが、子会社売却後の優待制度の代替策も期待される。3回も業績を上方修正し、中期的に連結配当性向40%を目指す配当政策からも期末に向け配当の再増配を催促する動きも出てきそうである。

■PBRは0.8倍と割り負け昨年来高値奪回から2021年3月高値を目指す

株価は、1回目の今期業績の上方修正では1463円、2回目の上方修正では1626円と右肩上がりの25日移動平均線がサポートされてそれぞれ上値を伸ばし、今期3Q決算発表を先取りして昨年来高値1870円まで買われたが、業績再々上方修正とともに材料出尽くし感を強めて1641円と調整、いったん1761円と小戻したものの底値確認の動きを続けている。PERは12.6倍と東証プライム市場の全銘柄平均並みだが、PBRは0.89倍と割り負けており、まず昨年来高値1870円を奪回し弾みをつけ2021年3月高値1980円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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