【銘柄分析】インフォネットは2Q黒字転換業績をテコに3Q決算発表を先取りして反発
- 2023/2/7 08:54
- 銘柄診断
インフォネット<4444>(東証グロース)は、前日6日に14円高の804円と反発して引け、取引時間中には814円と買われ今年1月5日につけた直近高値820円に肉薄した。同社株は、今月2月13日に今2023年3月期第3四半期(2022年4月~12月期、3Q)決算の発表を予定しており、今期第2四半期(2022年4月~9月期、2Q)累計業績が黒字転換して着地したことを見直し業績期待を高め下値買いが再燃した。人工知能(AI)搭載型チャットロボットを巡り新サービスの展開が続いていることも、昨年9月のセキュリティ関連でストップした急騰相場の再現思惑を呼んでいる。
■「infoCMS」の受注開発が積み上がりストック収益増加で売上総利益改善
同社の今期2Q累計業績は、売り上げ7億8000万円(前年同期比1.1%増)、営業利益2500万円(前年同期は1億800万円の赤字)、経常利益2300万円(同1億2500万円の赤字)と黒字転換し、純利益も500万円の赤字(同1億5500万円の赤字)と3カ月ペースでは第1四半期(2022年4月~6月期)の2300万円の赤字から実質で1800万円の黒字へ高変化した。7年連続トップシェアとなっているオールインワン商用コンテンツ管理システム「infoCMS」の受託開発が、前期の選定受注から着実に積み上がって請求社数が拡大、サブスクリプション型のストック収益(月額利用料金)が増加し、売上総利益が改善しており、第2世代AIチャットボットシステム「cogmo Attend」などを提供するグループ会社のアキテクトが、順調に推移していることも上乗せとなった。
今2023年3月期通期業績は、期初予想通りに売り上げ18億2500万円(前期比5.0%増)、営業利益1億5100万円(前期は4100万円の赤字)、経常利益1億4600万円(同5900万円の赤字)、純利益1億200万円(同8900万円の赤字)と2期ぶりの黒字転換を見込んでいるが、2月13日に発表予定の今期3Q決算で黒字転換幅をどのくらい伸ばし、通期予想業績に対してどの程度の利益進捗率を示すか注目されている。
■25日線から上放れ戻り高値を抜け昨年来高値にチャレンジ
株価は、昨年9月にwebの改ざんをチェックするクラウド企業との提携したことでセキュリティ関連株人気を高めてストップ高を交えて昨年来高値1172円へ急伸し、直後のほぼ往って来いの調整安値721円から販路拡大の代理店契約で950円、今期2Q業績の黒字転換で948円高値までリバウンドし、足元では、25日移動平均線を出没して下値を固め、米IT大手のマイクロソフトが、新興企業のチャットボットAI(人工知能)に積極的な投資をする伝えられたことを受けて25日線からの上放れ気配を強めている。戻り高値950円抜けから昨年来高値奪回にチャレンジしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)