みずほFGや三井住友FGが高値更新、日銀次期総裁の内定を材料視、日経平均は一時400円安

銘柄フラッシュ

■金利水準の上昇容認などに期待強まるとの見方

 2月13日午前の東京株式市場では、日経平均が午前10時40分にかけて一時404円04銭安(2万7266円94銭)まで下押しす場面を見せた中で、銀行株は軒並み堅調となり、三井住友フィナンシャルグループ(三井住友FG)は2008年以来の株価に進んでいる。日銀の次期総裁(4月9日就任予定)に元東大経済学部教授で元日銀審議委員の植田和男氏が内定と10日に伝えられ、黒田現総裁の「異次元の緩和」のひとつであるマイナス金利政策の取り扱いなどに関する予想が思惑買いにつながったと見られている。

 13日前場、三井住友フィナンシャルグループ(三井住友FG)<8316>(東証プライム)は2%高の5879円(140円高)まで上げて2008年以来の株価に進み、みずほフィナンシャルグループ(みずほFG)<8411>(東証プライム)も2%高に迫る2132.0円(40.5円高)まで上げて2018年以来の株価に進んだ。銀行株は2022年12月下旬から上昇基調を強めており、日銀が12月20日に10年国債利回りの変動目標を拡げ、小幅だが金利水準の上昇を容認と受け止められてから値動きが活発化している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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