円谷フィールズHDは値つかずのままストップ高、業績・配当予想の増額修正、株主優待の実施などに好感買い集中

■ウルトラマン人気を背景に中国からのロイヤリティ収入が大きく伸びる

 円谷フィールズホールディングス(円谷フィールズHD)<2767>(東証プライム)は2月14日の前場、買い気配のままストップ高の3110円(基準値から500円高)で推移し、値のつかないまま昨年来の高値を更新し、後場もストップ高買い気配で始まった。株式分割を考慮して2006年以来の高値に進んでいる。

 13日の15時に第3四半期決算、通期業績予想の増額修正、配当予想の修正(増配)、株主優待の実施、などを発表し、好感買いが集中した。ウルトラマン人気を背景に中国からのロイヤリティ収入が大きく伸びているほか、通期でパチンコ7機種、パチスロ6機種の販売を予定し、一段の寄与を見込むとした。

 今3月期の連結業績予想は、22年10月に開示した従来予想に比べ、売上高は11.4%上回る1170億円の見込みに見直し、営業利益は同80.0%上回る108億円の見込みに、当期純利益は同100%上回る80億円の見込みに引き上げた。3月期末配当は、1株につき従来予想の20円を3倍の60円の予定(前期比較でも3倍)とした。

 株主優待は、2022年10月のホールディングス体制発足を記念し、「ウルトラマン」をモチーフとしたピンズのセットを贈呈するとした。1966年にテレビ放送された『ウルトラマン』、2019年に配信されたアニメ『ULTRAMAN』、2022年に劇場公開された映画『シン・ウルトラマン』と、世界の異なる「ウルトラマン」が作品の垣根を超えて並び立つ、またとない今回だけの特別なコラボレーションになるという。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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