ツバキ・ナカシマは6日ぶりに急反発、決算発表の延期で下げたが予想などの開示を受け不透明感が薄れる

■延期の原因はテネシー2工場の経理要員退職による決算実務の支障と

 ツバキ・ナカシマ<6464>(東証プライム)は2月15日、8%高の1010円(78円高)で始まった後もジリ高基調となり、昨14日までの5日続落から急反発となっている。決算発表の延期を2月8日に発表し、この日から終値ベースで連日下げてきたが、14日16時に2022年12月期の連結業績予想と23年12月期の連結業績予想などを発表。数字がつかめたことで不透明感が薄れた形になり、買い直しが広がる形になった。

 決算発表遅延の原因は、2月8日の延期発表では触れていなかったが、今回、「米州事業のうちテネシー現地法人管下の2工場において、工場管理および経理要員の短期間での退職を補う準備不足により、決算実務に大きな支障を来し」などと開示した。「不正・粉飾・不祥事等につきましては、開示すべき事実はありません」とした。

 22年12月期の連結業績予想は、国際会計基準(IFRS)で減損の兆候が認められたため、136億円の減損損失を計上し、営業利益は従来予想の41億円を90.6億円の赤字に見直し、当期純利益も従来予想の23億円を110.7億円の赤字に見直した。ただ、今期・23年12月期の連結業績予想は、営業利益を90億円の黒字とするなど、全体にV字急回復の見込みとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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