横浜ゴムが高値を更新、今期の為替前提1ドル128円、業績予想の上ぶれなど期待

■今期は売上収益9000億円を見込み中期1兆円をめざす

 横浜ゴム<5101>(東証プライム)は2月20日、一段高で始まった後もジリ高基調を続け、午前10時20分にかけて12%高の2485円(270円高)まで上げて約5か月ぶりに昨年来の高値を更新し、2021年7月以来の2400円台に進んでいる。17日の13時に12月決算と中期計画などを発表し、今期・23年12月期の業績予想の前提となる円相場を1米ドル128円、1ユーロ138円としたため、円相場が直近のまま推移すれば業績予想の上ぶれが見込めるとの期待が出ている。

 前12月期の連結決算の事業利益は12.8%増の701億円で、原料価格の上昇による減益要因は344億円だったが、円安による為替差益は132億円の増益要因となった。今期の連結業績予想は売上収益9000億円(前期比4.6%増)、事業利益730億円(同4.2%増)などを見込み、為替前提は1USD=128円、1EUR=138円。足元の円相場は1ドル134円台、1ユーロ143円台のため、このまま推移すると仮定した場合、対ドル、対ユーロとも為替差益が発生することになる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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