星光PMC、ニューロシューティカルズと共同開発したバイオフィルム除去剤「BAKU」をNCIジョイント・ベンチャーSCOPIONから発売

 医療機器開発ベンチャー企業のニューロシューティカルズ(NCI)は2月21日、星光PMC(SPMC)<4963>(東証プライム)と共同開発したバイオフィルム除去剤「BAKU」をNCIのジョイント・ベンチャーであるSCOPIONから発売すると発表。

【開発の背景】

 2017年6月28日に米国の疾病管理センター(CDC:Centers for Disease Control and Prevention)から発表された内視鏡洗浄ガイドラインに先駆けて、NCIは内視鏡洗浄後の内視鏡ワーキングチャンネルの中を観察、検査するデバイス開発に取り組んでいた。その中で課題となるのは、ワーキングチャンネルの中に挿入する様々なツールが体内の組織などをチャンネル内に引き込み、洗浄しても残存するバクテリアなどがバイオフィルムを形成し固着する可能性があること。NCIはその課題を解決すべくSPMCが保有するバイオフィルムコントロール剤の技術をベースに医療分野向け製品の開発を共同で行った。

【バイオフィルム除去剤「BAKU」の概要】

 医療器具や内視鏡は使用後に院内洗浄を行い、繰り返し使用している。洗浄ガイドラインに沿って用手洗浄や機械洗浄、滅菌処理をしているが、複雑構造の医療機器内部にはバイオフィルムが残存していることがあり、二次感染の事例がある。洗浄で除去できなかったバイオフィルムは、洗浄後の乾燥工程で強固なバイオフィルムとなり医療機器内部に固着する。強固なバイオフィルムは洗浄液や滅菌処理への抗力が強化され、除去の難易度が増々高くなる。

 同製品はバイオフィルム形成のメカニズムを基に、細胞外マトリクスの形成(凝集)を阻止して、バイオフィルムを脱離(コントロール)する機能がある。凝集を阻止された細菌は、容易に脱離、分散するため、洗浄液の効果を効率よく発揮することができる。NCIとSPMCは今後もSPMCの基礎技術を基に協業し、医療分野のために開発および製造を展開していくとしている。

【製品概要】

・販売名:BAKU
・製品名:バイオフィルム除去剤
・製品番号:SC-BFC001
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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