2010年03月10日
決算情報 Media-IR 日本インタビュ新聞社

インフォマート:前期から連結決算、ASP受発注事業21.4%増


■事業別の売上高を見ると順調に拡大

インフォマートのホームページ 食品業界のBtoB電子商取引プラットフォーム「FOODS Info Mart」を運営するインフォマート<2492>(東マ)は、2月15日に兜町平和ビルで前09年12月期連結決算の説明会を開催した。
 前09年12月期連結業績は15日に発表しているように、売上高29億4500万円、営業利益7億2700万円、経常利益7億2700万円、純利益4億600万円であった。前期より、初めての連結決算となる。
 事業部別の売上高を見ると、ASP商談事業10億7600万円(前々期比0.8%増)、ASP受発注事業16億6800万円(同21.4%増)、ASP規格書事業1億9600万円(同54.2%増)、海外ライセンス事業400万円(前期より)と事業別の売上高を見ると順調に拡大していることが明確。

■11月提供開始の食品卸向け新システム「ASP受注・営業システム」は1月現在で約150社と契約

 事業部別のトピックスは、ASP商談事業は、ASP商談システムで商品カタログ数が66万アイテムに増加し、日常業務での利用が進んだ。また、11月提供開始の食品卸向け新システム「ASP受注・営業システム」は10年度の本格稼動へ向けて順調に契約数を伸ばし、10年1月現在で約150社と契約している。今期はこの食品卸向け新システム「受注・営業システム」の成長が期待されている。
 ASP受発注事業では、「ASP受発注システム」の買い手の新規稼動が前期第4四半期で44社と順調に進み、買い手店舗数と取引先の売り手企業数をも増加している。
 ASP規格書事業の「ASP規格書システム」は、7月に行なったシステムリニューアルの新機能(メーカー・製造機能、卸機能、買い手機能)を中心に営業を推進し、買い手新規稼動が前期第4四半期で6社と堅調に進んだ。
 海外ライセンス事業は、ライセンス契約を行ったKFOOD社と共に、10年度の本格展開を目標に北京を中心に営業活動を行った結果、外食チェーン10社から「ASP受発注システム」の契約を獲得し、そのうちの1社が新規稼動している。
 上場以来最高益更新ペースで順調に業績を伸ばすとともに、事業規模の拡大に成功している。

■今期FOODS Info Martの利用企業数を前期末比1560社増の2万1800社まで伸す計画

 今期も引き続き最高益更新を見込んでいるが、その数値を達成するための施策として、新システム「ASP受注・営業システム」の販売促進活動に約1億円、海外ライセンス事業、クラウドサービス事業の立ち上げに約1億円の投資と今期約2億円の投資を計画している。
 一方、FOODS Info Martの利用企業数を前期末比1560社増の2万1800社まで伸ばし、月額顧客単価を前期比1338円増の1万3000円を目標としている。
 事業別のそれぞれの目標をみると、ASP商談事業では、新システム「ASP受注・営業システム」を推進し、12月までに全国卸会社235社稼動、月間システム取引高15億円を見込んでいる。
 ASP受発注事業では、外食チェーン、ホテル・旅館を中心に利用拡大を進め、買い手新規稼動200社、年間システム取引高6000億円を目指す。
 ASP規格書事業は、安全・安心のシステムとして業界内に定着させることを目標とし、買い手新規稼動20社、商品規格書自社管理システムでの利用を推進していく。

■メーカー・卸会社に向けて「販促支援システム」を6月から提供開始

 海外ライセンス事業では、中国外食チェーンの「ASP受発注システム」利用拡大を図り、中国市場でのサービス提供を軌道に乗せる計画。また、海外第2弾の市場調査と準備を行なう方針。
 クラウドサービス事業は、1月20日に日立情報システムズとの合弁会社、インフォライズを設立している。この新会社で、メーカー・卸会社に向けて「販促支援システム」を6月から提供開始する計画。
 以上のことを実施することで、今10年12月期連結業績予想は、売上高34億4500万円(前期比17.0%増)、営業利益8億円(同10.0%増)、経常利益8億円(同10.0%増)、純利益4億6300万円(同14.0%増)と2ケタ増収増益を見込んでいる。