
そのような状況で、前期は同業他社が大幅減収減益を発表したなか、三栄建築設計<3228>(名セ)だけが最高益更新を発表し、注目を浴びた。
8日の引け後に同社の09年8月期第1四半期業績が発表された。売上高52億4800万円(前年同期比11.9%増)、経常利益1400万円(同97.3%減)、純利益800万円(同97.1%減)と2ケタ増収でありながら、大幅減益という結果。100年に1度という大不況の影響が同社にも及んだともいえる。
主力の不動産販売事業を見ると、販売価格の下落が消費者の購入意欲を促し、首都圏の戸建住宅への潜在的な需要は底堅いが、同業他社との価格競争による販売価格の下落により利益が縮小したとしている。全店舗での販売件数は139件、売上高50億6300万円、売上総利益3億4200万円。
同業であり、営業地域が重なる東栄住宅<8875>(東1)、飯田産業<8880>(東1)の第1四半期業績を見ると、東栄住宅は、売上高227億6800万円(同2.7%減)、経常利益△3億7500万円、純利益△4億6400万円。飯田産業は、売上高228億5900万円(同11.5%減)、経常利益1億8700万円(同69.3%減)、純利益△5200万円。両社とも最終利益が赤字になっているように、積み上がった在庫を整理するために、大幅に価格を引き下げて販売したことが窺える。
しかし、今期の飯田産業の通期連結業績予想は、売上高18.3%増、経常利益137.1%増、純利益450.5%増と大幅な利益回復を見込んでいるように、既に在庫の整理の目処がつき、利益を無視した不当廉売は収束したといえる。
したがって、同社の今通期の業績予想に関しては、当初発表通りであり、売上高300億3700万円(前期比8.3%増)、経常利益21億900万円(同12.7%増)、純利益11億3900万円(同11.3%増)と今期も増収2ケタ増益の最高益更新を見込んでいる。
第1四半期は価格競争に巻き込まれ、大幅減益となっているが、デザイン性、居住性に富んだ品質の高い住宅を提供することで、人気が高く最高益更新を継続している。第1四半期以降の利益回復が待たれる。
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