アーバネットコーポレーション<3242>(JQ)は、毎年立体アートコンペティション「ART MEETS ARCHITECTURE COMPETITION (AAC2008)」を実施している。今回も昨年6月から9月までの約3ヶ月間、全国の美術を学ぶ学生から作品を募集したところ、前年を18点上回る54点の作品が集まった。
既に、9月5日の第一次審査会で3作品が選出されていて、12月に最終審査が実施された。審査法は、アーバネットコーポレーションが手掛けた杉並区の「アジールコート荻窪」のエントランスホールにその作品を仮設置し、制作者がプレゼンテーションを行い、それを世田谷美術館長の酒井忠康氏を含め5名で審査するという方法。

厳正な審査結果、AAC2008最優秀賞に輝いたのは東京藝術大学美術学部工芸専攻・鋳金博士1年生の小椋聡子(=写真)さん。作品名は「ゆるやかなときのながれのなかで」。この作品はアジールコート荻窪のエントランスホールに常設展示されることになる。また、賞金総額100万円が同社より小椋さんにプレゼントされた。賞金の内訳は、作品買い上げ代金70万円と30万円の美術旅行費用。
100年に一度の大不況といわれるほど厳しい経済環境。とりわけ不動産業界に吹く風は冷たい。同社も例外ではなく、販売予定先に銀行の融資が認められなかったため、先月に下方修正を発表したばかり。しかし、厳しい状況にあっても、このように若い芸術家を育てるコンペティションを実行している。高配当と共に評価される一面といえる。
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