東京23区で100件以上の賃貸物件・賃貸可能面積40万u超を活用した
不動産賃貸業務が中核事業

同社の事業内容を分けると、不動産事業、保険事業、その他の事業となるが、主力は不動産事業で、売上の90%以上を占める。
不動産事業では、東京23区を中心に、100件以上の賃貸物件・賃貸可能面積40万u超を活用した不動産賃貸業務が中核事業。現在は、ビジネスモデルをより強固にするために、築年数の古い物件を中心に立地の特性に適した物件に建替えることを進めている。
現在取り掛かっている八王子Fビル(09年2月竣工予定)は順調に工事が進んでいる。数寄屋橋富士ビル(11年3月竣工予定)は解体工事が進行している。また、仙台ファーストタワー(商業棟・アトリウム)は09年6月に竣工予定。
更に、本所富士ビル(10年1月竣工予定)、荏原富士ビル(10年8月竣工予定)、新虎ノ門ビル(10年8月竣工予定)、麹町富士ビル(10年10月竣工予定)、代々木家庭寮(09年3月竣工予定)、草加家庭寮(10年1月竣工予定)の建替えに着手している。
一方で、優良な新規物件の選別取得も進めている。前期は第二大伝馬町ビル(中央区)、ヒューリック平河町ビル(千代田区)、ヒューリック日本橋室町ビル(中央区)、ヒューリック東日本橋ビル(中央区)、ヒューリック江戸橋ビル(中央区)の5物件と札幌市のヒューリック札幌NORTH33ビルを取得。
前期より新規業務として、PPP(Public Private Partnership)事業を開始、第1号となる「奈良県養徳学舎整備事業」(東京都文京区)が具体的に動き出し、不動産事業の新しい形態として積極的に取組む方針。
不動産投資業務では、慎重に対処してきたが、他社とのアライアンスによりお茶の水の旧日立本社跡地の開発に取組み、駿河台開発特定目的会社へ100億円の優先出資を行った。
販売用不動産では、パトライトビル他の新規取得を行ったが、不動産環境の変化に伴い、下期からは新規物件の取得には慎重に対処した。
不動産事業全体での売上高は284億200万円(同6.8%増、営業利益170億8300万円(同9.0%増)。保険事業の売上高は20億2900万円(同6.4%減)、営業利益6億400万円(同5.6%減)。その他の事業の売上高は13億2800万円(同32.7%減)、営業利益1億2800万円(同20.2%減)。
環境の最も厳しい不動産事業で、増収増益を達成したことから、同社の事業基盤が強固であることが窺われる。
今09年12月期連結業績予想は、売上高305億円(前期比2.3%減)、営業利益150億円(同3.3%減)、経常利益110億円(同0.5%増)、純利益60億円(同1.3%増)と不動産売却を見込んでいないことから減収予想であるが、経費削減に取組むことで増益を確保する見込み。