■ソフト開発力とサービスはEC業界のトップ

今期については、インターネット通信販売事業を譲渡したため、前期の売上高27億2300万円が消える影響で、売上高76億6000万円(前期比26.0%減)、営業利益9億1100万円(同14.4%減)、経常利益9億2000万円(同14.4%減)、純利益4億8000万円(同47.1%増)を見込んでいる。最終利益が大幅増益となるのは、セプテーニホールディングスとの資本・業務提携解消により、毎年出ていた有価証券評価損がなくなる影響。
同社の主力は、プロダクト系のSIサービスが主力で、同社が開発したECサイト構築パッケージ「ecbeing」は、中堅・大企業向けに販売されている。ソフトの販売だけでなく、顧客企業に合わせてカスタマイズすると共に、その後の運用も安全な環境で行えるように、有明のデータセンターでサーバーを預かるホスティングサービスも行っている。そのため、ソフトを導入した企業は、ホスティングサービスも委託する傾向が強く、ストック型のビジネスとなっている。前期の粗利は32億円であったが、そのうちの3分の1はストック型ビジネスの利益。
また、顧客には伊藤園、HIS、セシール、赤ちゃん本舗、タイガー魔法瓶等の日本を代表する大企業が名を連ねていることから分かるように、同社のソフト開発力とサービスはEC業界のトップであり、現在のところ同社の製品・サービスを上回るような競合は現れていない。
一方で、メール高速配信でトップのエイジア<2352>(東マ)と業務提携を行い、マーケティング、コンサルなど付加価値の高いサービスも提供している。
また、内部統制構築や業務効率化を図るためのウェブフォーム・ワークフロー「X−point」を開発している。
この他に、セキュリティ製品「L2Blocker」、資産管理に関するソフト「Assetment」を開発している。今後は4つのプロダクトを深堀していく方針。
「今期はソフト開発に投資して、来期より業績のV字回復を果たし、東証1部を目指します。」(IR担当者)とのこと。V字回復の背景には、現在進めているソフト開発により、画期的な新製品の販売開始があると思われる。
企業業績はもはや導入しているITの優劣で左右される時代となってきている。したがって、EC業界でトップの開発力を持つ同社の優位性は今後も継続するといえる。