
12日の株価は5万2400円、その後の最安値4万6800円を付けたが、28日の引け値は4万9250円となっているように、さほど市場は反応していない。
今期の売上高に関しては、3月31日付で人材関連事業のスターティアレナジーを売却したことで約8億円、オフィスファシリティ部門を5月31日付でMACオフィスに事業譲渡したことで約7億2000万円と、合わせて約15億2000万円が減少する見込みで、今期の大幅減収は当初から予想されている。
第1四半期売上に対する、スターティアレナジー売却の影響は△1億8200万円、オフィスファシリティ部門の事業譲渡の影響は△1億2400万円と併せて3億600万円減少となっている。
また、同社では中長期的な経営基盤の拡充方針を打ち出しており、当期より売切りの販売だけでなく、レンタルサービス拡販への移行も行っている。レンタルサービスの拡販により、数年にわたり安定したストック売上が見込めるため、レンタルサービスの拡充を推進していることも一時的な売上減の要因となっている。
ストック売上高は、前期比19.3%増と順調に成長し、売上高に占めるストックの割合は前期の16.9%から25.2%と8.3ポイント上昇している。
■ソリューション関連事業は好調
事業別売上高を見ると、ソリューション関連事業2億5700万円、オフィス関連事業3億6400万円、回線サービス関連事業7000万円、インターネットメディアコンテンツ関連事業7600万円。
ソリューション関連事業のセグメント別の売上高はネットワーク機器9300万円(同2200万円減)、ホスティング9600万円(同1100万円増)、ISPインセンティブ5500万円(同600万円増)とネットワーク機器の売上だけが減少しているが、一括販売からレンタル販売が多いことが原因で、一括販売に換算すると5100万円増となることから、ネットワーク機器も好調といえる。
オフィス関連事業のセグメント別売上高は、ビジネスホン1億7500万円(同600万円減)、複合機1億1700万円(同1600万円増)、オフィスファシリティ6700万円(同1億2400万円減)。ビジネスホンは、与信可決率の低下もあり苦戦している。複合機はシャープの本体、ディーラーが電子ブックを販売していることから、伸びているうえに、複合機の自社メンテナンスサービスを今期より大阪でスタートするために、更に利益率がアップする。オフィスファシリティはMACオフィスに事業譲渡したことで、大幅減収。
回線サービス関連事業のおとくラインの売上高は6700万円(同2500万円減)となった。大幅減収の原因は、代理店の不調から、キャリアからのボリュームインセンティブが獲得できなかったことによる。また、新卒35名全員の育成部門として、3カ月間研修を行ったことで、既存正社員の生産性がダウンしたことも要因。今後は、ボリュームインセンティブを落とさずに新卒社員を教育することが課題。また、本格的にモバイルを検討する時期が来ている。
インターネットメディアコンテンツ関連事業のセグメント別の売上高を見ると、Web関連3100万円(同1200万円減)、電子ブック4400万円(同1000万円減)と共に減収。電子ブックは前期にあった大口受注が無かった影響。
■自己資本比率は60.3%と5.5ポイント改善
キャッシュ・フローを見ると、営業キャッシュ・フローは△2200万円。投資キャッシュ・フローは、貸付金の回収、子会社売却による収入等で1100万円。財務キャッシュ・フローは、長期借入金の返済、配当金の支払い等で△5200万円となり、第1四半期末の現金及び現金同等物の残高は10億1400万円と前期末より6300万円減少した。しかし、自己資本比率は60.3%と5.5ポイント改善している。
今通期連結業績予想は、売上高34億円(前期比28.7%減)、営業利益1億5000万円(同38.0%減)、経常利益1億4300万円(同43.5%減)、純利益6000万円(同36.2%減)を見込む。
先述しているように、事業の効率化を実践するため、人材派遣事業の売却とオフィスファシリティ部門の事業譲渡を実施したことに加え、リース販売を推進していることから、一時的に売上高が減少しているが、事業運営上必要な措置であり、今後の収益拡大が期待される。
>>スターティアのIR企業情報