■地域限定放送や楽曲購入による放送局への収益配分を実現
フライトシステムコンサルティング<3753>(東マ)は、開発を進めていたiPhone 3G/ iPhone 3G SとiPod touchを活用したラジオ放送のリアルタイム再送信サービスプラットフォームの提供を開始した。
このサービスプラットフォームは、ポータブルラジオ受信機を持たないリスナーでも、iPhone 及びiPod touch で簡単にラジオ受信ができ、さらに既存のインターネットラジオ放送とは違い、パソコンを使わずに番組で流れている楽曲をWi−Fi 経由でその場でiTunes Store で購入することができる。
また地上波ラジオ放送において、地上波放送と同時にインターネット放送として世界中に配信が可能であり、各ラジオ放送局に与えられた地域免許に合わせ、地域限定のラジオ放送の配信も可能だ。
本サービスプラットフォームでは、アプリケーションソフトの販売収益、並びに放送を聴きながらiTunes Store で購入した楽曲購入収益の一部をラジオ放送局へ配分する画期的なビジネスモデルを実現している。
同社ではこの地域限定のリアルタイム再送信型のインターネット放送の仕組み、及び放送に連動する楽曲購入ができる仕組みなど2件の特許申請をしている。
■ラジオの存在感向上に期待
同社では、地域限定放送により地元新聞のチラシ広告のように、ご当地情報が提供でき、マスなメディアとは違った新しいデジタルサイネージとしての広告収入の増加、及び広告に続く第2の収益源を生み、ラジオの再評価・存在感向上につながると期待している。
またリスナーにとっては自分で曲を選ばなくてもいろいろな曲が聴け、放っておいてもいろいろなニュースが流れてくる、ラジオならではの楽しみを得られ、知らない曲や面白いDJ、パーソナリティとの偶然の出会いの機会を与え、新たな楽しみを提供できると確信している。
なお、本サービスプラットフォームを採用したアプリケーションソフトの第一弾の発売、並びにそのアプリケーションを利用した放送は、早ければ来月にも開始される予定だが、同社業績への本格的寄与は来期以降となる。
本サービスの開発では、サイオステクノロジー社(港区:喜多伸夫社長)の協力を得た。また、iTunes Storeを利用した収益配分については、アフリエイト最大手のリンクシェア・ジャパン社(千代田区:津田圭吾社長)と協業して進める。