2008年8月
決算情報 Media-IR 日本インタビュ新聞社

GMOペイメントゲートウェイ 決済処理件数1800万件とわずか1年半でほぼ倍増


GMOペイメントゲートウェイホームページ 非対面の決済システムを運営しているGMOペイメントゲートウェイ<3769>(東マ)は、14日に08年9月期第3四半期連結業績を発表している。売上高16億800万円(前年同期比9.0%増)、経常利益5億4300万円(同4.6%増)、純利益3億1700万円(同3.8%増)と楽天との取引解消の影響を短期間でカバーし、増収増益という結果になった。時流に乗った事業の勢いといえる。

 20日には決算説明会が開催され、業績のポイント、今後の計画等についての相浦一成代表取締役社長の説明の後、質疑応答が活発に行われた。

 第3四半期(4月から6月)の売上高は5億5200万円、経常利益1億9300万円と過去最高を記録した。この要因のひとつには、継続課金分野が順調に伸びていることが挙げられる。現在、社会保険庁の国民年金保険料、東京都の水道料金・緑の東京募金、大阪府の電子申請・ふるさと納税、藤沢市の軽自動車税・軽自動車税携帯納付、尾鷲市の水道料金、葛飾区の施設利用料等の課金を行っているが、NHK・公共料金などの生活分野の取り込みが進捗したことでさらに伸びが加速している。2006年12月末の決済処理件数は1000万件弱であったが、公共料金を取り込んだ結果2008年6月には決済処理件数1800万件とわずか1年半でほぼ倍増している。今後は1600ある自治体を開拓すると共に、自治体内の品目数を増やすことで売上をさらに拡大する計画。

 また、オンライン課金分野の代表加盟サービスも売上高が前年同期と比較すると50.7%増えている。しかも、新製品であるSaaS型のPGマルチペイメント・フレームワークを作ったことで、9月1日よりクレジットカード決済、コンビニ決済、電子マネー決済、Pay−easy決済の決済手段が一括してできるサービス「PGマルチペイメントサービス」を提供する。この新サービス投入効果で、成長速度が更に加速すると同社では見ている。現在、オンラインショッピングで利用されている決済手段は、クレジットカード(51.9%)、コンビニ(10.7%)、銀行振込・ATM支払(14.4%)、ネットバンク・マネー(3.4%)、その他(19.6%)となっている。2000年クレジットカードでのショッピング市場は21兆円であったが、2006年には34.7兆円にまで伸びている。したがって、同社のPGマルチペイメントサービスは、クレジット市場をカバーしている上に、その他の市場を新しく取り込むことで、市場の約80%をカバーできると見ている。

 通期連結業績予想は、売上高23億500万円(前期比18.5%増)、経常利益7億5000万円(同16.3%増)、純利益4億2800万円(同13.5%増)と増収増益を見込む。

 「今後20%前後の成長を続けていきます。同業他社と比較しても営業の頭数は4倍で、営業力は強い。結果を見てください。」と相浦一成社長は説明会最後の挨拶を力強く締めくくった。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.08 |特集