
第2四半期業績は6日に発表されているように、売上高8億4700万円(前年同期比25.8%増)、経常利益2億8400万円(同15.3%増)、純利益1億6900万円(同16.1%増)と2ケタの増収増益で過去最高。
決算説明会で代表取締役社長坂巻千弘氏は「この不況の影響を受けているかというと、小型案件に少しかげりが出てきていますが、主力の中型案件は計画通りに推移しているため、現在のところ数字の面で影響は出ていません。業績は計画通りと言っていますが、実際は当初予想を少し上回っています。」と語っているように、当初予想を売上高で1.6%、経常利益で9.1%、純利益で7.7%上回っている。しかも経常利益率は3期連続でアップして、今期は33.6%と売上拡大と共に利益率も上昇している。また、足元の12月の営業も順調で不況の影響はほとんど受けていない。
同社は自社開発のインターネットセキュリティ機器VSRをユーザー企業に安価なレンタル販売を実施しているが、販売力も強いため、同社のVSRの設置件数は年々増加していて、今第2四半期末で2,885ヵ所(前年同期比586ヵ所増)と順調に推移している。
販売パートナーに強力な販売力を持つ大手通信事業者USEN、KDDI等が名を連ねていることから、設置件数は順調に伸びている。しかも、今期はDELLを新規販売パートナーに加えたことで、今後更に営業力が強まると予想される。
また、これまでは中小企業の中堅企業が主な顧客であったが、今後は、営業を行ってこなかった小規模の企業もターゲットに、機器の販売を目指す。今期中に新規サービスの提供をスタートする。一方、将来の事業環境を視野に置き、IPv6とギガ回線のスタートにも対応した機器の開発を進めている。
キャッシュ・フローを見ると、営業キャッシュ・フローは1億600万円、投資キャッシュ・フロー8億4900万円(有価証券の売却収入)、財務キャッシュ・フロー△8400万円(配当金の支払い)となり、現金および現金同等物は期首残高3億円であったが、第2四半期末は11億7200万円と8億7100万円も大幅に増加している。自己資本比率は85.0%、自己資本利益率は21.0%と財務内容、事業展開共に全く問題は無い。
100年に1度と言われている大不況を迎えてもビクともしていないのは、売上の基盤であるVSRの設置ヵ所が年間約600ヵ所のペースで増えているためである。そのため、上場以来最高益更新を継続し、順調に売上を伸ばし、事業基盤は一層強固になっている。しかも同社の属するマネージドサービスセキュリティ(ウィルス監視・不正アクセス監視・セキュリティ検査・ファイアウォール運用管理・総合セキュリティ監視)の市場規模は2010年で1165億円、2012年1580億円になると予想されている。同社の事業拡大はこれからといったところ。
通期業績予想は、売上高17億6000万円(前期比21.9%増)、経常利益5億8000万円(同19.1%増)、純利益3億4800万円(同20.9%増)と最高益更新を見込む。配当は、中間1300円、期末1300円と年間2600円(前期2200円)と増配を予定。
6日引け後に1000株を上限とした自社株買いを発表。発表後2日連続ストップ高であったが、9日に大幅に下げた。今後の株価動向に注目。
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