
同社は、07年に同業のドリーム・トレイン・インターネット(以下DTI)を子会社化しDTIの経営改善に取り組み、子会社化前の10倍の利益が出るようにしたことで、前08年4月期の連結業績は、売上高80億7400万円(前々期比84.2%増)、営業利益8億5300万円(同287.7%増)、経常利益7億200万円(同290.0%増)、純利益6億3200万円(同171.2%増)と大幅な増収増益と過去最高の業績を達成している。
今期は世界的な不況の影響もあり、今期業績予想が達成できるかどうかという不安もあるが、3月11日に発表された第3四半期業績を見ると、売上高79億4800万円(前年同期比57.0%増)、営業利益11億6400万円(同174.4%増)、経常利益11億2100万円(同291.2%増)、純利益11億5800万円(同339.5%増)と大幅な増収増益を達成し、不況の影響はほとんど見当たらない。
財務内容も前期末の自己資本比率29.4%に比較し、第3四半期は41.0%と11.6ポイントと大幅に改善している。しかも収入のうち9割以上が継続的な課金収入であるため、資金面での不安要因は少ない。
今期の連結業績予想は、売上高110億円(前期比36.2%増)、営業利益16億円(同87.4%増)、経常利益15億円(同113.4%増)、純利益15億円(同137.2%増)、1株当り純利益3万2554円31銭と大幅増収増益で過去最高益更新を見込む。
同社グループは、インターネット接続関連事業のほかに、ユビキタス事業を展開している。インターネット接続関連事業で多くの会員を集め、会員向けにユビキタスのサービスを提供することで、さらなる事業の拡大を計画している。
ユビキタス事業に関する最新のニュースは、4月1日に発表している「"DTI meets SeversMan"キャンペーン」。光ファイバー接続サービス「フレッツ光」をセットにした、DTIの光シンプルバック「DTI光 with フレッツ」の新規加入者に対してデジカメやビデオカメラがサーバー(放送局)になるServersMan mini対応のYASHICAブランドのデジタルハイビジョンカメラ等をプレゼントするキャンペーン。
ServersMan miniでデジタルカメラやビデオカメラなどをUSBケーブルでパソコンにつなぐだけの操作で、デジタル家電をサーバー(放送局)へと変貌させ、デジタルカメラを使って簡単に映像を流すことが出来る。また、インターネット経由であればどこからでも保存したファイルにアクセスすることが出来るようになる。
既に、アイフォーン向けには、ServersManを使い、同じ内容のサービスを提供している。また、KFE(名セ)の子会社であるデジタル家電メーカーのエグゼモード社に出資し、ユビキタス事業を拡大するための体制を整えている。
会員数の増加に伴い、収益基盤はより一層拡大し、その会員向けに提供する同社独自のユビキタス事業が開発する製品、サービスが今後収益を伸ばす等シナジー効果が期待できる。また、3月にはデザインメディアエクスチェンジ<3746>(東マ)を子会社化している。事業拡大へ向けての体制作りが進み、業績も順調に推移していることから、今期より3000円の配当を開始する。