
1Qの売上高は前年同期比18.1%増の32億2700万円だったが、営業利益は75%減の1億2200万円、経常利益は39.3%減の2億8700万円、純利益は40.4%減の2億8700万円だった。1Qは新サービスの開発、営業体制の強化、中国を皮切りに展開する海外進出の準備など、次の段階へ向けの成長へ向けた積極的な取組みを多く実施したとして、通期見通しの売上高155億円(前期比+44%)、経常利益22億円(+44.5%)は据置いた。
法人向けのXaaS事業では、前期末にメディアエクスチェンジ(MEX)及びギガプライズを連結子会社化したことで、ハウジング、レンタルサーバ、インターネット接続などのサービスが増加、売上は前年同期比58.8%増の17億9300万円となった。法人向けのXaaS支援事業では、ギガプライズでアプリケーションソフトやシステム開発を受託したものの、単体のテレコミュニケーション事業のソフトウエア販売が減少したことなどにより売上は25.6%減の2億3300万円だった。個人向け領域でのIPv6化プラットフォーム事業の売上は連結子会社であるドリーム・トレイン・インターネット(DTI)が提供する個人向けインターネットサービスでひかりone Tタイプ8(旧TEPCO)サービスの解約が増加したことなどにより、売上は6.9%減の12億円となった。
売上原価については、MEX及びギガブライズの事業原価が追加されたことに伴うネットワーク関連費用や光熱水道費、通信施設利用料、業務委託費などの増加により前年同期比35.8%増の20億2000万円となった。販売費及び一般管理費については、MEX及びギガブライズの費用が追加されたこと、新規事業向けた先行費用が発生したことなどにより前年同期比44.1%増の10億2000万円となった。
■新マーケッテイング、中国など強化
営業減益の内容については「前期にテレコミュニケーション事業の期ずれの計上があったことの反動で1億3400万円、DTIで競争力の低い回線サービスからの移行施策をとったことで1億円、新規事業への先行投資で1億2000万円のマイナス要因」と分析、1Qは今後の飛躍への準備期間として位置づけ、先行的に投資を実施したとしている。
1Qの先行投資費用の内容は、@新マーケティング立ち上げ4000万円、中国ビジネス/クラウド4500万円、マネージメント強化3500万円。日本において、既存ISPビジネス強化施策として離反率改善とWEB・テレマーク戦略により新規チャネルの強化を実施、自力成長への筋道をつけた、DITの一般個人向けISPについては、ボリュームゾーン対策による体質改善、新リテンション(退会しようと思っている人を思い止まらせる)施策による退会者低減、マーケッテイング強化による新規獲得増などにより、下期より会員数の純増を目指す。日本における本格的なクラウド市場立ち上がりに向けてグループ挙げて準備を開始した、中国政府がIPv6化シフトの方向性は、政府の予算にも現れ大きな市場が創造されつつあり、中国でのビジネスパートナーである北京天地互連信息技術有限公司(BII Group Holdings Ltd.)とともに、市場への参入を行うための準備を行っている。
■「ServersMan@iPhone3.0β」、100万台達成で、1ドルの課金
7日に、ServersMan@iPhone3.0β」を77カ国のApp Storeで無料公開を開始したと発表したが、個人向け領域IPv6化プラットフォーム事業で大きな飛躍が期待されている。このプロダクトが登場したのは本年2月で、”あらゆるモノをサーバー化”する「パーソナルデータセンター」プロダクト「ServersMan@iPhone」を、Apple社の運営するApp Storeにて提供を開始した。世界で最も普及しているインターネット機器である携帯電話に「ServersMan」のソフトウエアをインストールするだけで、携帯電話を単なる「クライアント」から「サーバー」へと変貌させ、膨大なコンピューティングリソースを地球上に生み出す「ServersMan@iPhone」は、フリービットが長年積み重ねてきた、仮想IPv6化技術、顧客管理システム、IPv6運用技術などなどの集大成となったプロダクト。
「ServersMan@iPhone」は、2月の日本でのリリースは、その革新性から米国をはじめとした約10ヶ国のメディア、ブロガーの間で話題となり、5月は、機能を大幅にアップグレードした1.1bとして米国AppStoreでも配布を開始した。さらに8月には、iPhoneOS3.0の新機能に幅広く対応した「ServersMan@iPhone3.0β」の無料提供を開始、日米のAppStoreからダウンロードできることになった。全世界でのServersMan@iPhone3.0β公開に伴い、フリービットではServersMan@iPhoneの対応言語をこれまでの日本語、英語、中国語から、フランス語、ドイツ語へと拡大した。
iPhone3G/3GSの累計出荷台数は2009年末まで1000万台を超えると予想される。フリービットではこれらの市場に対し、ServersManの魅力を積極的に訴求するとしている。ServersManは無料配布となっているが、「100万台をメドに1台当り1ドル程度の課金を行う方向」(石田宏樹社長)としており、今後の展開が注目されよう。