■ROE8%を目標としてきたが8.4%と目標数値を超える

13日に発表されているように、前10年3月期連結業績は、売上高792億5900万円(09年3月期比2.7%増)、営業利益64億9800万円(同16.2%増)、経常利益67億5000万円(同15.5%増)、純利益35億5000万円(同15.4%増)と最高益更新であった。
連結経常利益は、3期連続の増益で過去最高を達成、ROE(株主資本利益率)8.0%をこれまで目標としてきたが、8.4%となり目標数値を超えている。
■次世代ラボシステムの新フロンティアが本格稼動
主力の臨床検査事業の売上高は719億7300万円(同2.8%増)。内訳は、外注検査585億700万円(同5億7800万円増)、FMS&ブランチラボ134億6600万円(同14億1100万円増)と順調に伸びている。
クリニック市場の開拓を行なう一方で、アウトソーシングの獲得を進めた。また、次世代ラボシステムの新フロンティアが本格稼動したことで、ノンリア項目の翌日報告対象地域の拡大と検体残量照会システムの本格活用が始まっている。
また、競争力を強化するために、集配業務の効率化を進めると共に、検査工程の見直しを行い、試薬費の削減を行なった。
FMS&ブランチラボのそれぞれの売上高は、FMS施設売上高52億8700万円(同9.0%増)、ブランチラボ施設売上高81億7900万円(同13.5%増)。それぞれの施設数は、FMS施設数89と10施設増加、ブランチラボの施設数は95と7施設増。現在アウトソーシングの機運が高まっていることから、今後も売上高、施設数とも増加するものと見ている。
■電子カルテは、リプレースとレセ電算ソフトが予想以上に伸びる
電子カルテ(MS)の新規導入は前期並み。販売数も253件でほぼ前期と同じ。しかし、リプレースとレセ電算ソフトが予想以上に伸びている。リプレースは当初225台を予定していたが、309台であった。レセ電算ソフトも当初200件と見ていたが1200件と大幅に伸びた。
機能については、競争力を強化するために、新機能の追加、連動システムの拡大を進めている。また、新バージョンの開発に着手している。
食品衛生・環境検査の売上高は、環境が悪化し、09年度の反動により受注が落ち込み、減収減益となっている。売上高は32億9700万円(同0.9%減)。
SMO(治験施設支援機関)・CRO(医薬品開発業務受託機関)は、受託件数が減少し、減収、赤字転落となった。売上高は3億2800万円(同30.3%減)と大幅な減収。
■今11年3月期も最高益更新を見込む、7月より米国コーバンス社と国際共同治験ラボを稼動
今11年3月期連結業績予想は、売上高810億円(前期比2.2%増)、営業利益67億8000万円(同4.3%増)、経常利益70億円(同3.7%増)、純利益36億円(同1.4%増)と引き続き最高益更新を見込んでいる。
そこで、今期以降の戦略として、臨床検査事業では、マーケットシェア拡大、営業支援機能の拡充を挙げているが、具体的な動きとして、7月より米国コーバンス社と国際共同治験ラボを稼動させる。
また、収支改善策として、検査工程の改善、不採算項目の見直しを行なう一方で、仕入れコスト、保守メンテナンスコストの低減を進め、収支を改善していく。
医療情報システム事業については、MS機能強化のために、新機能の追加を実施すると共に、商品のライナップの充実を図っている。そのため、新電子カルテのリリースを行なうためにEMC社と新電子カルテの開発を行っている。
今期予想売上高の内訳は、検査事業771億6000万円(同2.5%増)、医療情報システム34億5000万円(同5.8%減)、その他事業3億9000万円(同18.9%増)となっている。