
同社は、寿司ロボットを開発し、今日の寿司の大衆化に貢献した企業で、米飯加工機業界のリーディングカンパニー。毎年全国でスズモフェアを開催し、全国各地の顧客のニーズを汲み取ると同時に新製品の紹介を行う等、積極的な事業活動を展開している。特に、今期は究極の寿司ロボット「超小型シャリ玉ロボット」を開発したことから、売上寄与が期待されている。シャリ玉は寿司職人の握ったものに遜色なく、1時間3600個の高速スピード、しかもコンパクトで使用後の洗浄も簡単に出来るように工夫され、アルバイトにもすぐに使いこなせるため、注目を浴びている。
セグメント別売上高は、製品20億6500万円(売上構成比75.5%)、商品6億1700万円(同22.6%)、その他5300万円(同1.9%)。内外の比率は、国内売上高23億2800万円(同85.1%)、海外4億800万円(同14.9%)。
業態別売上高比率は、回転寿司20%、スーパー・百貨店20%、給食・弁当・おむすび11%、その他飲食宿泊施設8%、テイクアウト6%、鮮魚・惣菜5%、たち寿司・宅配寿司2%、その他28%となっている。
利益動向は、前期単体と比較すると売上原価15億4300万円(構成比0.6%増)、販売費および一般管理費10億2800万円(同1.2%増)、営業利益1億6400万円(同1.8%減)、経常利益1億7200万円(同1.6%減)となっている。原価率の上昇理由は原材料価格が上昇していることに加え、今期より子会社となった株式会社セハージャパンの原価率および新製品の開発が遅れ、研究費が嵩んだことが影響している。社員数は3名増の243名。
キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フロー1億9200万円(前年同期比7200万円増)、投資キャッシュ・フロー△1億8400万円、財務キャッシュ・フロー△7800万円となり、現金および現金同等物は21億6300万円と前年同期比で1600万円増加している。
設備投資・研究開発費の設備投資は、超小型シャリ玉ロボットの金型代2億3600万円、研究開発費1億円を計上している。
今期通期連結業績は、売上高57億5000万円(前期単体比8.8%増)、経常利益4億5800万円(同10.1%増)、純利益2億6500万円(同2.3%増)と増収増益を見込んでいる。
新型機超小型シャリ玉ロボットの投入は当初上期を計画していたが、10月の投入になった。下期は新機種の売上への効果が期待される。
>>鈴茂器工のIR企業情報