
2ケタの減収であったが、売上総利益率が49.2%と3.6ポイント改善したうえに、投資している海外の研究開発費は、今回の円高により円換算ベースで減少したため営業利益は倍増した。経常利益は想定為替レートを1ドル=105円としていたが、1ドル=91.03円と大幅な円高となったため、為替差損24億1800万円となり、経常利益が半減する要因となった。純利益は特別損失に固定資産売却損など2億6500万円が発生したが、新株予約権戻入益など4億1200万円があったことから大幅最終増益となった。同社は日本を始めとして、欧州、米国、アジア、オセアニアと世界各国で事業を展開していることから、為替の変動が業績に影響を与えやすいのが特長。
今期は、一昨年発表した新製品群コア・スイッチSwitch Blade(スイッチ・ブレード)x908を第2四半期より出荷を開始し、世界中で様々な販売キャンペーンを実施した。その結果、多くの企業・団体で、検討・導入が進んでいる。また、高品質のコア・スイッチであることから、機器だけでなく、ネットワークシステムとしての受注も増加している。特に、米国エドワーズ空軍基地に導入が決定したことは、同社の技術力の高さが認められた一例といえる。
キャッシュ・フローを見ると、営業キャッシュ・フロー48億7900万円、投資キャッシュ・フロー3億200万円、財務キャッシュ・フロー△45億2000万円。従って、現金及び現金同等物の残高は、32億9200万円と期初より6億3000万円増加している。また、自己資本比率は58.4%と13.0ポイント改善し、財務内容の健全化は大きく進んでいる。
09年12月期連結業績予想は、売上高435億5000万円(前期比9.4%減)、営業利益9億円(同70.2%減)、経常利益6億円(同100.7%増)、純利益3億円(同31.7%減)を見込んでいる。
不況であればこそ、通信インフラに対するコスト意識は今後高まると思われることから、価格競争力に優れた同社の製品導入が世界の国々で進むものと期待される。
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