
それによれば売上高は前年同期比9%減の81億1600万円、営業利益は同62%減の2億100万円、経常利益は同31.7%減の3億9000万円、最終利益は5.1%増の3億900万円となった。
プリント配線板において、日本国内では片面プリント配線板の全般的な需要の低迷に加え、モーター等の電子部品分野や家電製品の海外移管等による影響で需要が減少した結果、売上高の減少を余儀なくされた。また両面プリント配線板は、自動車関連分野、事務機分野では堅調に推移したものの、薄型テレビ等の映像関連分野、住宅関連の照明機器・エアコン等の家電製品の需要低迷や、アミューズメント関連分野の需要が一巡したことから、やはり減収を余儀なくされた。
一方、海外についてはインドネシアでは薄型テレビ等の映像関連分野で、顧客の需要減により受注の低迷が続き、さらに円高の為替影響も受けた結果、片面プリント配線板の売上減少を余儀なくされたが、中国における需要は全般的に好調に推移し、片面プリント配線板は、エアコン等の家電製品や自動車関連向けに堅調推移。両面プリント配線板は、家庭用ゲーム機などのアミューズメント関連分野や、自動車関連分野が売上を伸ばした結果、現地通貨ベースでの売上高は、いずれも前年同期を上回る結果となった。ただし円高の為替影響を受け、円建てでの売上高は微減となった。
利益面においては上記売上減少の影響と原材料価格の高止まりが影響し営業・経常減益を余儀なくされたが、最終利益については外国税額控除額の増加による法人税等の減少が見込まれることから、増益となる見込みである。
通期は売上高が前期比4.7%減、営業利益は同33%減、最終利益は同4.4%増となる見込み。
なお、決算発表の同日に創立50周年記念配当を期末に実施することを発表。これにより記念配当2円を含め年間5円配当と実質増配となる見込み。
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