神鋼商事<8075>(東1)は、31日に09年第2四半期連結業績を発表し、同日説明会を開催した。
売上高は5675億1300万円(前年同期比62.1%増)、経常利益49億900万円(同6.6%増)、純利益29億2400万円(同20.7%増)と売上高・経常利益・純利益共に過去最高を更新した。経常利益は6期連続の過去最高となる。売上高が大幅に伸びた理由は、鋼材価格の上昇と神戸製鋼所向けの輸入鉄鋼原料のほぼ全量を今期から引受けた影響による。
連結セグメント別業績を見ると、鉄鋼の売上高1663億円(同27.7%増)、営業利益24億円(同55.2%増)、鉄鋼原料売上高2090億円(同322.8%増)、営業利益8億円(同17.2%増)、非鉄売上高1141億円(同5.5%増)、営業利益6億円(同38.0%減)、機械・情報売上高490億円(同29.5%増)、営業利益6億円(同26.0%減)、溶材売上高287億円(同19.3%増)、営業利益6億円(同48.2%増)と全セグメントで売上は伸びている。
04年から08年までの第2四半期の経常利益の推移を見ると21億円、32億円、42億円、46億円、49億円と順調に伸びている。純利益も5億円、13億円、21億円、24億円、29億円と4年間で約6倍と急拡大している。業績は順調に伸びているといえる。
同日、通期連結売上高予想の上方修正も発表した。売上高は前回予想を1500億円上回る1兆2500億円(前期比73.4%増)。しかし、後の経常利益95億円(同1.1%増)、純利益50億円(同5.9%増)、1株当たり純利益56円46銭は4月28日に公表した通りである。
株価は最安値圏で推移しているが、金融安定化に世界が動き出し、日経平均も1番底を打った感が強いことから、下げ過ぎの銘柄を物色して買いが入っている。同社株の反騰が始まることが予想される。
2008年11月04日