
事業が減っているので受注件数も減少したが、0.6%の増収であった。しかし、価格競争で低価格受注が増加し、売上原価231億円(同1.5%増)となったため、売上総利益は75億円(同2.1%減)。しかも、販管費も63億円(同1.3%増)となったため、営業・経常利益共に2ケタ減収。更に、有価証券評価損が発生したことで、最終利益は20%超の減益となった。
前期のビジネス環境は道路特定財源に関する政治の混乱もあり、4月の受注は60%まで落ちる等、例年より厳しい状況であったが、引き続き「中期経営計画STEP−08」を継続し、受注拡大、成果の品質向上、社内システムの再構築に取組んだ。その結果、業績は概ね堅調であった。受注は約6%減少したが、プロポーザル受注の比率は52%となり、健闘したといえる。また、海外の事業に関しては、得意とした河川系だけでなく道路系にも領域を広げ、実績を上げている。一方、採用に関しては、新規50名、中途62名採用。技術力を持った優秀な人材の中途採用を積極的に実施した。また、更なる技術強化策としてHRM(人材資源マネジメント)を確立している。前期の技術士資格取得(筆記試験合格者)は20部門で65名(うちグループ4名を含む)、総合技術監理部門の合格者は20名。更に、品質管理を徹底するためにプルーフエンジニア体制の強化にも努めた。
今期は、技術競争力と価格競争力の強化を図る方針。そのために、人材の確保が重要であることから、既に新卒の内定者は40名確保している。中途採用は30名を計画。技術力の強化には研修プログラムを作り、プログラムに基づき体系的研修を実施し、人材の育成を行う。また、コスト削減を実現するために、プロジェクトマネジメントによる業務の効率化を進める。更にこれまでの重点分野として、海外・国際分野、マネジメント分野、都市分野の3分野を挙げていたが、更に環境分野を新たに加える。
今期連結業績予想は、受注高310億円(前期比2.8%増)、売上高310億円(同0.7%増)、営業利益11億5000万円(同6.9%減)、経常利益12億5000万円(同6.0%減)、純利益6億5000万円(同8.3%増)と受注高を回復させ、増収、最終増益を見込む。
今期は新中期経営計画Challenge2011の初年度に当たる。新中期経営計画の具体的達成目標数値として、2011年までに、グループの受注高380億円、営業利益率5.5%、技術者数1400名、技術士700人、博士100人を挙げている。
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