2013年08月09日
決算情報メディアアイアール 日本インタビュ新聞社

インフォマート:今期第2四半期業績は2ケタ増収大幅増益


■全ての事業において増収、利益面においても改善がススム

 BtoBの電子商取引プラットフォーム「FOODS Info Mart」を運営するインフォマート<2492>(東マ)は、今期13年12月期第2四半期決算説明会を開催した。

 7月31日に発表された同社の第2四半期連結業績は、売上高20億66百万円(前年同期比15.2%増)、営業利益5億31百万円(同60.3%増)、経常利益5億39百万円(同64.1%増)、純利益3億21百万円(同78.6%増)と2ケタ増収大幅増益と順調そのものであった。

 同社グループは、ASP受発注事業等を展開するインフォマート、卸会社間のクラウド型プラットフォーム事業を展開するインフォライズ、海外事業のインフォマート インターナショナルの3社6事業からなっている。

 全体の売上の内訳は、ASP受発注12億58百万円(同12.1%増)、ASP規格書2億70百万円(同27.3%増)、ASP商談3億48百万円(同8.2%増)、ASP受注・営業1億54百万円(同26.7%増)、クラウドサービス35百万円(同121.1%増)、海外19百万円(同604.0%増)であり、全ての事業において増収となっている。

 営業利益の内訳は、ASP受発注6億10百万円(同8.2%増)、ASP規格書15百万円(同15.4%増)、ASP商談37百万円(前年同期△3百万円)、ASP受注・営業△69百万円(同△1億46百万円)、クラウドサービス△24百万円(同△46百万円)、海外△34百万円(同△51百万円)となっていて増収または黒字転換、或いは赤字幅縮小と利益面での改善が進んでいる。

 具体的には、売上高経常利益率をみると、前年同期の18.3%から26.1%と大幅に利益率が高くなっている。

 事業の中核となる「FOODS Info Mart」の利用企業社数は、1998年度の303社を皮切りに、5年後の03年度5,379社、10年後の08年度18,382社、14年後の12年度31,479社と順調に増加している。今期13年度は34,868社を見込み、中期経営計画の最終年度である来期14年度は38,334社を計画している。

■今期業績予想も最高益更新を見込むが、来期は更に利益が急拡大する見通し

 売上高に関しては、13年度43億88百万円、14年度52億12百万円を予想している。

 利益面については、13年度経常利益9億88百万円、純利益5億94百万円、売上高経常利益率22.5%、14年度経常利益20億26百万円、純利益12億14百万円、売上高経常利益率38.9%を見込んでいる。

 13年度から14年度にかけて大幅増益を見込んでいる要因は、既存プラットフォームの期間短縮による償却が13年度末に完了することからソフトウェア償却費が大幅に減少することによる。具体的には、13年度の売上原価が15億72百万円であるのに対して、14年度は11億23百万円と大幅に減少し、対13年度比28.6%減になると見ている。

 そのため、来期14年度の業績予想は、売上高52億12百万円(13年度比18.7%増)、営業利益20億35百万円(同104.1%増)、経常利益20億26百万円(同105.0%増)、純利益12億14百万円(同104.3%増)と利益が倍増すると見ている。

 今期13年度連結業績予想は、売上高43億88百万円(前期比16.0%増)、営業利益9億97百万円(同22.3%増)、経常利益9億88百万円(同21.2%増)、純利益5億94百万円(同19.8%増)と2ケタ増収増益で最高益更新を見込んでいるが、来期は更に利益が急拡大する見通し。

 主力のASP受発注システムについて、西日本エリアにおける新規開拓営業のスピード化を目的に西日本営業所を今年8月、大阪に開設することから、インフォマートの提供するサービスの利用者はさらに拡大するものと期待される。

 配当に関しては、1月1日付で1対200の株式分割を実施し、1単元100株としたことで、実質1対2の株式分割となった。6月末に配当21.12円を実施。また、今年7月1日付で更に1対2の株式分割を実施し、12月期末配当は10.57円としている。前期と比較すると6.5円の増配となる。

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