アールテック・ウエノ:ポイントは、網膜色素変性治療薬UF−021、ウノプロストン点眼液0.15%の販売の時期
■日本での患者数は約3万人、世界では100万人
創薬ベンチャーのアールテック・ウエノ<4573>(JQS)の今期15年3月期業績予想は、売上高57億63百万円(前期比2.6%増)、営業利益14億31百万円(同0.8%増)、経常利益14億34百万円(同2.9%減)、純利益10億3百万円(同5.5%減)と増収ながら減益を見込んでいる。
事業別の売上高は、医薬品製造販売56億13百万円(同2.4%増)を見込んでいる。内訳は、レスキュラ(R)12億70百万円(同14.4%減)、AMITIZA(R)43億42百万円(同8.7%増)の見込み。医薬品の研究開発支援サービスは1億50百万円(同8.1%増)を見込む。
今後のポイントは、網膜色素変性治療薬UF−021、ウノプロストン点眼液0.15%の販売の時期である。2015年春に有効性データを取得した後、厚生労働省に申請し製造販売承認を取得すれば、最短で16年度から販売が可能となる。
日本発・世界初の網膜色素変性治療薬となることから、市場を独占する可能性が高い。日本での患者数は約3万人、世界では100万人を超えるため、国内はもとより、海外での販売も予想される。
また、ドライアイの治療薬として期待が高まるRU−101がある。13年5月には米国で第1/2相臨床試験を開始している。14年秋には有効性・安全性データを取得し、ライセンスアウトを見込んでいるため、今期中にマイルストーンの売上も期待されている。
これまでの売上高は、レスキュラ(R)、AMITIZA(R)であったが、今後、網膜色素変性治療薬UF−021、ドライアイ治療薬RU−101の収入も見込めることから、売上の拡大が期待できる。
株価の動きを見ると、2月4日1102円から2月13日1549円まで一旦切り返す場面もあったが、その後は全般的な地合い悪化も影響して水準切り下げの軟調な展開が続いている。5月21日には2月安値を割り込んで945円まで下押す場面があった。ただしその後は1000円近辺で下げ渋りの動きを強めている。調整のほぼ最終局面のようである。
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