クリーク・アンド・リバー社:第2四半期は、クリエイティブ分野、医療分野が順調
■新規事業である電子書籍、作家、建築、ファッション分野等で積極的に投資を進める
クリーク・アンド・リバー社<4763>(JQS)の今期14年2月期連結業績は、クリエイティブ分野(日本)、医療分野が順調に推移したことから、中間期としては過去最高の業績となった。一方、新規事業である電子書籍、作家、建築、ファッション分野等においては、積極的に投資を進め、中間期時点でのコストは1億円あるが、来期以降で業績への貢献が見込まれ、今後の事業拡大へ布石を打っている。
第2四半期連結業績は、売上高105億5百万円(前年同期比23.0%増)、営業利益7億42百万円(同23.1%増)、経常利益7億43百万円(同23.1%増)、純利益3億30百万円(同81.7%増)と2ケタ増収増益で過去最高となった。
好調であったことから、IT分野の子会社であるリーディング・エッジ社の不適切な取引及び会計処理の第2四半期連結業績における影響額、売上高△1億79百万円、営業利益△8百万円、経常利益△8百万円、純利益△51百万円というマイナスをカバーする結果となり、当初予想を上回る結果であった。
■医療分野は、拠点政策の推進により国内拠点が12か所となり、医師の紹介事業が順調に伸長
セグメント別の売上高は、クリエイティブ分野(日本)は、既存事業が順調に推移したことから、67億60百万円(同23.0%増)と大幅な増収となった。クリエイティブ分野(韓国)も、派遣人数の増加により、14億48百万円(同33.0%増)と大幅な増収であった。医療分野は、拠点政策の推進により国内拠点が12か所となり、医師の紹介事業が順調に伸長したことから15億91百万円(同28.0%増)と大幅増収。IT・法曹・会計他では、IT分野が前年同期比で87百万円の減収になったことで、7億30百万円(同9.0%減)となった。
セグメント別の営業利益は、クリエイティブ分野(日本)は、大幅増収により利益も増加したことから、4億3百万円(同30%増)と大幅増益。クリエイティブ分野(韓国)は、大幅増収であったものの社会保険料負担増加等により収益性が急低下し、2百万円(同87.0%減)と大幅な減益となった。しかし、通期では盛り返す見通し。医療分野は、大幅増収により利益も増加したことから、3億77百万円(同37.0%増)と大幅増益であった。IT・法曹・会計他は、IT分野が前年同期比で27百万円の減益となったことに加え、他の分野も人材を増強したことから減益となり、△49百万円(前年同期△46百万円)と大幅な減益であった。
第2四半期を総括すると、既存事業は、グループ各社ともに人材需要は概ね順調に伸長した。クリエイティブ分野(日本)では、付加価値の高い請負案件が増加したことから増収となった。一方、減収となった、IT分野はITエンジニアの派遣事業等ベース事業により、建て直しを図っている。
新規事業に関しては、「電子書籍」「作家」「建築」「ファッション」の事業化を推進した。更に、新たな取り組みとして、7月よりグーグル社、YouTubeのマルチチャンネルネットワーク(MCN)として、「オンラインクリエイター」エージェンシー事業をスタートした。
以上のように、リーディング・エッジ社(IT分野)の問題はあったものの、クリエイティブ分野、医療分野が好調であったことから、中間期としては過去最高の業績を達成している。
今期14年2月期通期連結業績予想は、売上高200億円(前期比14.1%増)、営業利益12億円(同20.9%増)、経常利益12億円(同15.9%増)、純利益5億50百万円(同64.4%増)と2ケタ増収大幅増益を見込む。
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